永田町ディープスロート

その辺の芸能人やレスラーを参院選に立てるのはやめてくれ

国民をバカにしているのか

2010年03月09日(火) 週刊現代
週刊現代
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 なんでプロレスラーなのか。なんで野球選手なのか。なんで元ツッパリ役の女優の名前が挙がるのか―。次期参議院選挙の各党の公認候補や出馬予定者の名前を見ると、明らかに「票集め」のためだけに擁立されたとしか思えない"タレント候補者"たちがうようよいる。

 十把ひとからげにして申し訳ないが、こんな候補者たちに、国民は何を期待すればいいのだろうか。このままでは参議院が『TVタックル』と化してしまう。

 現在公認候補として名前が挙がっている主な"タレント候補"を見ていこう。民主党からは元プロレスラーの前田日明(あきら)氏、女優の岡崎友紀氏、元青森朝日放送アナウンサーで元ミス東京の波多野里奈氏、フリーアナウンサーの相本芳彦氏らが出馬予定。

 対する自民党は、元プロ野球選手の石井浩郎氏、元女優の田島みわ(麻生真宮子(まみこ))氏、シドニー五輪競泳銅メダリストの源純夏氏らを擁立した。

 これに加えて、現在候補者として検討されているのが、元体操選手の池谷幸雄氏、元シドニー五輪競泳銀メダリストの中村真衣氏(いずれも民主党)、女優の三原じゅん子氏、キャスターの王理恵氏ら(いずれも自民党)だ。さらに両党ともまだ「隠し球」を持っているようで、参院選がタレント候補で大賑わいになるのは必至である。

B級のニオイがするのはなぜ

 民主党の今回の目玉候補は、前田日明氏だ。「前田氏は数年前から政治の世界に関心を寄せており、'07年の参院選のときから出馬の打診をしていた」(民主党選対関係者)が、そのラブコールがようやく届いた。

「プロレス票は100万票はある」とこの選対関係者は前田氏の集票力に期待を寄せるが、しかし人気はともかく、彼に政治家としての資質があるかは疑わしいと言わざるを得ない。

「前田さんは現役を退いてもなおカリスマ的な人気を誇る、偉大なレスラーであるのは事実。しかし、民主党が彼の過去を知りながら、公認を出したのであれば、問題があるのではないか」
というのは、前田氏をよく知る格闘技ライター。

「前田さんは過去に何度も暴行騒動を起こしたことがあるんです。そのうちの幾つかは『武勇伝』として語られていますが、'00年には、当時ライバル関係にあった格闘技団体の社長を些細なことで殴りつけ、全治10日間の怪我を負わせ、罰金刑を喰らっています。やはりリングの外で暴行事件を起こして起訴された人間を出馬させるのはおかしいのではないか」

 さらに、前田氏の「政治感覚」を疑う声もある。前田氏と付き合いのある、政界関係者が語る。

「前田さんの政治思想は極端すぎて、周りがついていけないんです。彼は出馬に当たって『官僚支配の打破』と『日本独自の情報局の設置』を訴えているが、前田氏の持論は『日本はアメリカと官僚に支配されている』というもので、いささか陰謀論に傾きすぎており、有権者には伝わらないのではないか」

 また、前田氏は民主党から公認をもらう以前には、

「自民党政権が実施した定額給付金制度は愚策のきわみ。国民に1万や2万のカネを与えて、それで喜ぶと思ったら大間違いだ」と自説をぶちまけていたこともあったというが、「だったら民主党の子ども手当についてはどう受け取っているのか」(同政界関係者)と、主張と行動に一貫性が見られないことが不安視されているという。

 一方、自民党の目玉候補は、秋田選挙区より出馬する石井浩郎氏。

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