伊藤博敏「ニュースの深層」
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5000万円を渡しました---「陸山会事件」のキーマンが法廷で証言!

2011年04月28日(木) 伊藤 博敏
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全日空ホテル(現ANAインターコンチネンタルホテル)で5000万円を渡しました---〔PHOTO〕gettyimages

 5000万円は宅急便の袋に入れて折りたたみ、それをひと回り大きい紙袋に入れ、全日空ホテル(現ANAインターコンチネンタルホテル)で会った石川(知裕現代議士)秘書に、床をスライドさせるような形で渡しました。フロント前ロビーの椅子に2人でハス向かいに座り、渡す際、『これを大久保(隆規秘書)さまにお渡しください』と、申し添えました。それから2~3分、世間話をして石川秘書が先に出て行きました---。

 4月27日午前10時開廷の陸山会事件公判で、水谷建設前社長・川村尚氏は、検事の質問を受け、よどみなく「裏ガネの提供」について語るのだった。

 法廷には、石川、大久保の両被告に池田光智元秘書を加えた3被告が検事席と対峙する形で座り、営業で鍛えた少し野太い川村氏の証言を静かに聞いていた。

 小沢氏が代表を辞任、民主党の権力構図から弾かれるきっかけとなった陸山会の政治資金規正法違反事件は、3秘書が逮捕起訴され、今年2月7日から公判が開始された。

 起訴事実は、1.04年10月、小沢氏の自宅(都内世田谷区)に近い土地を約3億5000万円で購入しながら、04年ではなく05年の報告書に記載したこと、2.土地代金の原資となった小沢氏からの借入金4億円を、04年の報告書に記載しなかった、というものだ。

 一見、「うっかりミス」や「期ズレ」で、地検特捜部が乗り出すような事件ではないように思われる。だが、特捜部は「水谷マネー」にこだわった。「平成の政商」と呼ばれる水谷功元会長が率いる水谷建設が、小沢氏の地元・岩手県で行われた胆沢ダム建設工事に絡み、裏ガネを提供したという「水谷証言」を引き出した特捜部は、贈収賄事件や政治資金規正法違反事件に結び付けようとしたが頓挫、最後の手段として「献金の怪しさ」を法廷で暴こうとした。

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