365日ぶりに仮釈放された鈴木宗男前衆院議員の秘策は「議員秘書として永田町に戻る」
小沢一郎元民主党代表と鈴木宗男前衆院議員〔PHOTO〕gettyimages

「今朝8時に1年ぶりに自由な空気を吸うことができました。面白い巡り合わせで、昨年の12月6日に収監され、同じ日に仮釈放されました。宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える鈴木宗男の生き様は、この収監、仮釈放の日にも合っているのかなと、こんな想いをしながら朝8時に、とても気持ちがいい、清々しい空気を外で吸うことができました」---。365日ぶりに仮釈放された鈴木宗男前衆院議員(新党大地代表)の記者会見冒頭の台詞である。

 12月6日午後、東京・永田町の衆院第2議員会館地下1階の第3会議室で開かれた記者会見は、実に「宗さん」らしいものだった。狭い会議室に約70人もの記者が集まった同会見は、鈴木氏元秘書の浅野貴博衆院議員(新党大地代表代行)の司会によって進められたのだが、45分間の予定を大幅にオ-バーし65分間に及んだだけでなく、「1年ぶりに喋るものだから、ここは私に仕切らせてください」と、途中で進行役を奪うほど宗さんのワンマンショーであった。

 その後、会場を参院議員会館1階の講堂に移して開催された「仮釈放を祝う会」は、党派を超えて衆参院議員98人、代理を含めると132人が駆けつけたほど大盛況だった。挨拶に立ったのは、小沢一郎元民主党代表、伊吹文明元自民党幹事長、鳩山由紀夫元首相、福島みずほ社民党党首、原口一博元総務相、そして作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏の6人。

 圧巻だったのは記者会見だ。東日本大震災、東京電力福島第一原発事故、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加、消費増税、国会議員歳費・公務員給与削減、小沢一郎・石川知裕両衆院議員の裁判、北方領土返還、沖縄・普天間基地移設、2000年沖縄サミットなど、話題は広範に及び、「宗男節」が炸裂したのだ。翌日の新聞各紙の報道は小さな扱いだったが、ここでは久しぶりの「宗男節」の一端を紹介したい。

 先ずは、宗さんらしさが滲み出ている発言から。

「苦難を乗り越えるには3つ必要だと思いました。一つは自分の信念。もう一つは自分ひとりでは生きていけないということ。家族、友人、仲間が大切だと思いました。幸い、家内や娘や息子が意を強くして(収監される直前に)『天の配剤だと思って、神様が与えてくれた時間だと思って、体に気をつけて頑張れ』と言ってくれまして、これで安心しました。

 同時に、松山千春さんはじめ多くの後援者からも『信じているから頑張れ』という言葉を頂きました。『疾風に勁草を知る』---後漢の初代皇帝・光武帝が自分の配下である王覇を称えた歌ですが、我が後援会は、私の友人・知人や支持者はこの言葉にふさわしいなと思って、これまた意を強くしたものです」