Close up 中村剛也
西武ライオンズ 「僕が本塁打を 量産できた理由」

今年記録した48の本塁打数を書き入れたサインボールを手に、ニックネームの「おかわり君」のイメージ通りの笑みを見せる
なかむら・たけや '83年、大阪府生まれ。大阪桐蔭高から'01年に、ドラフト2巡目で西武へ入団。高校通算本塁打83本は史上4位の記録。'08年、'09年、'11年に本塁打王、'09年と'11年に打点王を獲得。通算2割5分9厘、207本塁打、521打点。175cm102kg〔PHOTO〕ジジ(以下同)

 統一球でどの打者も成績を落とす中、独走の48本塁打を放った。きっかけは交流戦での左手のケガだった---

「僕の打席の時だけ、高反発球だったという噂がありますね」

 低反発の統一球でも本塁打が量産できる秘訣を聞かれ、西武ライオンズの中村剛也(28)は、こう冗談を言って聴衆の笑いを誘った。11月23日に西武ドームで行われた、ファン感謝イベントでの一コマである。だが、この言葉が冗談に聞こえないほど、今季、日本球界でただ一人本塁打を打ちまくった中村のインパクトは強烈だった。12球団トップの48本塁打。'08年と'09年に本塁打王を獲得した中村にとっても、自己最高に並ぶ数字だ。

 統一球が導入された今季、大半の打者は軒並み本塁打数を激減させた。昨年のパ・リーグ本塁打王・オリックスのT---岡田(23)は、33本から16本に半減。同じく昨年のセ・リーグの本塁打王・巨人のラミレス(37)は、49本から23本。47本塁打を放った阪神のブラゼル(31)は16本。40本以上の本塁打を打ったのは、両リーグで中村だけである。

 なぜ彼だけが打てるのか。本人の分析は、意外なものであった---。

「う~ん。僕自身は、物足りなさを感じているんです」