経済の死角

保管タンクを作っても作っても、高線量の水が建屋の地下に溜まっていくのだ
東電は「行き場のない汚染水8万t」
どうするのか

2011年12月09日(金) フライデー
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汚染水から放射性物質「セシウム」を浄化するセシウム吸着装置。4号機の横にある工作建屋内の1階部分に設置されている

「早ければ年内には、敷地内に溜まった20万tを処理する」

 4月27日、東京電力は、福島第一原子力発電所内の高濃度汚染水の処理目標をこう発表した。それから7ヵ月---。汚染水の現状はこの発表とは程遠いものだ。いまだにタービン建屋地下には汚染水が溜まり続け、その量は11月中旬の時点で8万tにも上っているのだ。

津波で浸水し、瓦礫が残されたままのプロセス建屋入り口。汚染水は、まずプロセス建屋に送られ、油分が分離された後に、セシウム吸着装置へと運ばれる

 原発事故以降、福島第一原発には原子炉を冷却するために大量の水が注入されてきた。1~3号機では一日500tもの水が注入され、そのほとんどが高濃度汚染水として漏れ出て、タービン建屋の地下などに大量に溜まった。そのままタービン建屋地下で汚染水が増え続ければ、外に溢れ出る危険がある。そこで東電は、アメリカ「キュリオン社」製とフランス「アレバ社」製の浄化処理施設を導入。6月から汚染水の浄化処理が始まった。

「まず汚染水の油分を分解した後、汚染水を『キュリオン社』製のセシウム吸着塔に通して『ゼオライト』などの物質に放射性セシウムを吸着させます。次に『アレバ社』製の装置で、残った他の放射性物質を薬品と結合、沈殿させて取り除く。これで放射性物質を1000分の1程度まで除去できます。除染された水は、原発の敷地内に作られた保管タンクに貯蔵されます」(原発作業員)     

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