町田徹「ニュースの深層」
カテゴリーアイコン

野田首相、蓮舫大臣に反旗を翻した川端総務相
「電波オークション前倒し実施」を総務官僚が全力で阻止に乗り出した

2011年12月06日(火) 町田 徹
upperline
川端達夫総務大臣〔PHOTO〕gettyimages

 携帯電話の周波数オークションの実施前倒し議論が、閣僚の造反劇や閣内不一致騒ぎに発展してきた。 

 きっかけは、川端達夫総務大臣が1日の国会答弁で、「900、700MHzの3.9世代携帯電話への割り当ては、急増するトラフィックへの対応が急務であり、5月の法改正に基づいて既定方針通りに進めたい」と、天下り団体への巨額の資金供与を目論む総務官僚や、格安で周波数を手に入れたい携帯電話事業者に肩入れする発言をしたことだ。

 その舞台裏では、総務官僚が政治力を駆使して強行突破の構えをみせている。大手紙の中には、1面で「電波オークション行わず」との大見出しを付けた記事を掲載して総務官僚を側面支援する動きまで出てきた。

 震災復興や財政再建に役立ち、増税圧縮に繋がる財源作りを潰す行為だけに、蓮舫行政刷新担当大臣は記者会見で「所管府省に具体的な検討を求めた総理の発言は重い」と怒りを露わにした。

 国民共有の希少資源である周波数の無駄遣いは黙認できない。公益を顧みない総務省から権限をとりあげて、別の部門に委ねた方が改革が進むのではないだろうか。就任からほぼ100日。野田佳彦政権は試練を迎えている。

次ページ  事態はその後も、深刻さを増し…
1 2 3 4 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事


underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事