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党首討論で野田首相に突っ込まれてボロボロに!急ピッチで動き出した「ポスト谷垣」候補たち


自民党総裁・谷垣禎一を見つめる党内のまなざしが先月末、野田政権発足後初の党首討論を機にがらりと変わった。それは端的に言えば、次期衆院選を谷垣の下で戦うようになってもやむを得ないということから、「谷垣を代えなければ衆院選を戦えない。衆院選の前に降ろさないといけない」(同党中堅)ということだ。次は誰か-。

11月30日の党首討論で、谷垣が弱点をさらけ出したのは首相・野田佳彦が環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加問題について「逆にお尋ねをさせていただきたい」と前置きして、こう切り込んだときだった。

「今、御党のTPPについての立ち位置はどういうことなんでしょうか? 明確なお答えをいただきたい」

これに対して谷垣は、自民党としての賛否は明らかにしないまま「交渉参加表明は時期尚早」「政府の情報を共有するところからスタートしないといけない」などと、批判、注文に終始した。ほかの問題でも、受け身の姿勢が目立った。

党首討論の後、自民党議員数人に話を聞くと、「最低だ」「ちょっとひどすぎる」「終わった後、声を掛ける気すら起きなかった」という声ばかりだった。中には、党則の総裁リコール規定を調べた議員もいた。

わずか1週間でトーンダウン

 TPP交渉参加問題について、自民党が政権を担当していたなら、もっと早く参加を決めていたかもしれない。しかし、党内の意見をいまだにまとめきれていない。谷垣の発言も大きく揺れた。

谷垣は10月15日、テレビ東京の番組で「まだ情報が少なくていろいろな問題点を解明しないといけないが、全然協議もしないということでいいのか」と述べ、自民党内の議論を急ぐ考えを示した。しかし、党内の反発が強まると、1週間後には「『バスに乗り遅れるな』みたいな議論ばかりやって慌てて突っ込んで行くのは日独伊三国同盟みたいな話だ」(BS朝日の番組)と一転してトーンダウンした。

 野田が交渉参加を表明すると11月14日午前、谷垣は「今後の議論で(問責決議案を)十分視野に置かないといけない」と述べ、首相に対する問責決議案の提出の可能性に言及した。