体育会系もかなわない軍隊出身者のド迫力!ハーバードビジネススクールを席巻する「ミリタリーエリート」

日本の若者は彼らとの「戦争」に勝てるか

2011年12月05日(月) 田村 耕太郎

 

ハーバードが士官学校に

 ビジネスのウエストポイント(士官学校)といわれるハーバードビジネススクール(HBS)。先が読めないビジネスという名の戦場で、リーダーシップを発揮して勝利に導く人材を育成するのがHBSの役割ということだ。しかし、このところ、HBSは本物の士官学校になりつつある。入学者の一割(約100名)は軍隊出身者となり、学生会長や成績優秀者も軍隊出身者が総なめし始めているのだ。

今回はアメリカの教育界、いやビジネス界で台頭しているミリタリーエリートについて紹介したい。

HBS教授陣の中でも、次世代スターの代表と言われるラマーナ・カーシク教授が先日10日間ほど来日していた。情報公開、企業統治から政治経済まで幅広く研究し教鞭をとるカーシク教授。わずか3年という異例の速さでMITの博士号を取得し、当時HBS学生の平均年齢より若くして、HBSで教壇に立っていた俊才である。

HBS東京リサーチセンターの佐藤所長や山崎さんとともに、カーシク教授の東京滞在でのアポイント調整や同行取材を実施した。テーマが政治経済であり、私がハーバードでフェローをしていた時に知り合い、日本訪問のきっかけを作った縁で、お手伝いをさせてもらった。

カーシク教授に「今HBSで目立って成功するバックグランドは何か?起業家?金融?コンサル?」と聞いたとき、すかさず「軍隊だよ。彼らは本当に素晴らしい」との答えが返ってきた。そういえば、HBSのキャンパスを歩いていると、不似合いな(失礼!)デカい丸刈りの集団がガンガン走っていたり、HBSのジムを占拠して滅茶苦茶重いウエイトを挙げていたのをよく目撃した。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。