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大反響第3弾 これがその申請用紙です
60歳から年金もらって幸せになろうよ
国が宣伝しない「60歳からの繰り上げ
受給制度」教えます誰でももらえます

 2031年には年金積立金は枯渇 少しでも早くもらった方が安心というのが本誌の見解

 この国の年金制度はまったく当てにならない。いずれ財源は枯渇し、受給額は減らされ、受給年齢は引き上げられる。自分の年金は自分で守るほかない。その有力な手立てが60歳から年金をもらうことだ。

減り続ける年金積立金

 あまり知られていないが、重要な意味を持った公的資料がここにある。

〈給付と負担の均衡を図ることができず、平成43(2031)年度に厚生年金の積立金が枯渇する見通し〉

 今から2年半前の'09年5月26日、社会保障審議会年金部会で示された、「平成21年財政検証関連資料(2)」によれば、現在114兆円ほどある厚生年金の積立金は、20年後の'31年にはゼロになってしまうというのだ。厚労省年金局の担当者が説明する。

「過去10年平均の様々な経済状況の数値を前提とした場合に、年金積立金がどうなるのかを、民主党の山井和則衆院議員の求めに応じて機械的に計算したものです。実質経済成長率マイナス1.2%、物価上昇率マイナス0.2%、名目賃金上昇率マイナス0.7%、名目運用利回り1.5%という数値を経済前提として使用すると、'31年に厚生年金の積立金が枯渇する見通しとなりました」

 淡々と説明するが、意味するところは衝撃的である。同じこの資料---厚労省HPでいつでも閲覧できる---には、基本ケースとして、実質経済成長率0.8%、物価上昇率1.0%、名目賃金上昇率2.5%、そして積立金の名目運用利回り4.1%と記されており、それが達成されてはじめて年金財政は「100年安心」となる。しかしここ10年の状況を見れば、それが到底達成不可能であり、それどころか、リーマン・ショックから欧州危機に至る昨今の状況は悪化する一方なのは明らかだ。

「現行制度のままであれば、20年後に公的年金の積立金が枯渇する可能性は高い。年金は6割以上を国債で運用していますが、外国株式や外国債券による運用は、急激な円高で多大な悪影響を受けています。運用によって積立金を増やそうなんて考えは現実的ではありません」(経済評論家の山崎元氏)

 日本の年金財政は危機に瀕している。'09年度の厚生年金の収入は約34兆2480億円。対して支出が38兆7813億円で4兆5333億円の赤字。国民年金の方は、5兆1344億円の収入に対して、5兆3598億円の支出で、やはり2254億円の赤字。合計で約4兆8000億円もの赤字を出しているのだ。

Iの年金積立金の額は、'11年8月に厚労省が出した「平成22年度年金積立金運用報告書」中の「年金積立金の運用実績」から、厚生年金の資産額をもとに作成した。ピークには140兆円あった積立金は、'10年度で114兆円まで減った。

 当然、赤字は年金積立金を取り崩して補填される。それがここ5~6年のトレンドで、今後も改善される見通しは全く立たない。従って、上の図表1を見ればわかるように、ピーク時の'05年に140兆円あった年金積立金は、'10年度には約114兆円にまで減っている。また、下の図表2は、市場で運用している積立金の、四半期ごとの収益率であるが、先に述べた国が想定している運用利回り4.1%を達成したのはわずか3期しかない。目標以上の数字を出すことがいかに難しいかがわかるだろう。

IIの収益率は、年金積立金管理運用独立行政法人が公表しているデータを参照して作成(市場運用分、四半期ごとの数値)。当初想定していた利回りである4・1%以上を達成したのは、たったの3期のみ

 少子高齢化で保険料を支払う世代が減り、受給する高齢者が増えているうえに、運用難で、年金積立金はさらに傷口を広げている。

 場合によっては20年たたぬうちに積立金が底をつくかもしれない。年金制度そのものに綻びが見え始めている今、国の言う「安心」にはもはや信用がおけない。

 11月22日、民主党の年金作業チームによって、68~70歳へと支給開始年齢を引き上げる案はひとまず見送られたが、小宮山洋子厚労相と親しい専門家はこんな内実を明かす。

「先日、小宮山大臣と会ったとき、『68歳支給開始はどうするの?』と聞いたら、『やります』と言っていましたよ。ただ、いまの年金部会はできもしない議論ばかりしていて『何から手をつけたらいいのか』と迷走しています。これまで、年金制度のことで責任をとって辞めた政治家、官僚は一人もいません。みんな自分の任期のことだけしか考えず、それが将来的にどんなに無責任なことであったとしても、毎年毎年の帳尻合わせを繰り返すだけです」

 今のままでは年金制度の抜本改革などとても期待できないからこそ、われわれは少しでも早く年金をもらった方が安心ではないのだろうか。

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