政治政策
周波数オークションは携帯電話会社にとって本当にBad Newsなのか?
~周波数の供給を拡大するリアルオプション型オークション制度の提案~

文:吉川 尚宏

携帯電話会社は優れたデベロッパー

 たとえてみれば、携帯電話会社は三井不動産や三菱地所のような優れた都市開発のデベロッパーなのである。もっとも、大手不動産会社とは異なり、自ら不動産は保有しない。市場価格で取引される定期借地権を購入し、非効率的に利用されている不動産を付加価値の高い不動産へと蘇らせる事業を営んでいるのである。

 周波数オークションとは周波数の効率的な利用を促すインセンティブシステムであるが、もともと優秀なデベロッパーによる、より付加価値の高い不動産利用を動機付けるシステムであるだけでなく、優秀なデベロッパーである彼らに地上げを促し、土地を取得させるシステムでもある。周波数オークションをめぐる議論の中で、後者の点はこれまで見落とされがちだったのではないだろうか。

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