田原総一朗のニッポン大改革

田原総一朗×升永英俊 後編「東京は一人0.23票、北海道は0.21票しかない。これで得をしているのは政治家だけです」

辣腕弁護士はなぜ「一人一票」実現に挑むのか

2011年12月03日(土) 田原総一朗
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田原 升永さんにお聞きしたいのですが、なぜ升永さんが一票の格差問題に取り組むようになったのか。超大物の、名を馳せた弁護士である升永さんとは、ちょっと結びつかないような気がするんですが。

升永 なぜ私がこの問題に取り組むのか。それは、まさに今日、田原さんに申し上げたかったことなんです。私はいま69歳なんです。69歳の、あと余命がわずかの人間が、なぜ急遽こんなことをやりだしたのか。

 実は私が「世の中で一番の不正義はこの問題だ」と思ったのは49年前なんです。

田原 そんなに前ですか?

升永 ええ。こんな不正義があっていいのかと怒りに震えたのが、私が20歳のときでした。大学に入って憲法の授業を受けていた。そのとき、衆議院議員が4・8倍でした。

田原 選挙区での格差が?

升永 衆議院議員の一票の格差が4・8倍の時代です。だから一番少ない選挙区では0・2票ということですよね。「こんなバカなことが」と身体が震えました。

級長選挙で落選しても納得した理由

田原 なぜそのことを知ったのですか。

升永 憲法の授業で知ったのです。私は法学部ですから、憲法の授業でそのことを知り、かつ最高裁がそれを合憲という判断をしていることに私は絶望しましてね。

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