〝粉飾オリンパス〟を食い物にした「野村證券OBの大豪邸」菊川前会長らは、損失隠しに迫った「第三者委員会」の2年前の調査を闇に葬っていた

2011年11月25日(金)
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オリンパスの下山敏郎元会長(87)は本誌に、「外国人社長を迎え入れたのが失敗」と嘆いた

 この損失の穴埋めに深く関与したと言われているのが、'01年に社長に就任し、今回の騒動で退任するまで同社のトップに君臨し続けた菊川剛前会長(70)と森久志前副社長(54)、山田秀雄前常勤監査役(66)の3人である。しかし、損失隠し自体は菊川氏が社長に就任する以前の、20年以上前から行われていた。オリンパス関係者が説明する。

「'90年代初頭から財テクに走るようになったオリンパスは、バブル崩壊後、数百億円規模の巨額な損失を抱え込むようになりました。しかし、同社は損失を計上せず、海外の投資ファンドなどに損失を移しかえる『飛ばし』を行うことで、損失隠しを続けてきたのです。含み損はいつしか1000億円以上にも膨らみ、代々の経営陣にとって悩みの種でした。そこで、菊川氏らは企業買収を利用し、この含み損を一気に解消させるウルトラCに踏み切ったのです」(前出・記者)

 オリンパスが行った疑惑の企業買収は二つに大別される。一つは'08年、英医療機器メーカー「ジャイラス」を買収した際、666億円もの巨額の報酬を投資助言会社やファンドに支払ったというもの。もう一つは、'06年~'08年に資源リサイクル会社「アルティス」など国内の事業会社3社を734億円で買収し、直後に557億円で減損処理したというものだ。両ケース合わせて約1400億円にも上る買収と報酬額の大半を損失穴埋めに使ったとされる。

「一時はこれで問題解決となったはずだったオリンパスでしたが、今年4月に社長に就任したマイケル・ウッドフォード氏(51)がこの買収案件を不審に思い、当時の菊川会長らを追及。窮地に立った菊川氏は、今年10月にウッドフォード氏を解任することで蓋をしようと目論みました。しかしその後、ウッドフォード氏がイギリスのマスコミに暴露したことなどで問題が発覚したのです」(前出・記者)

 今回の損失隠しで暗躍したとされるのが、野村證券OBたちだ。名前が挙がっているだけでも4人にも上る。

「現在も社外取締役を務めているH氏、『ジャイラス』の買収に関わったとされる米国在住の2人、そして国内3社の買収に関わった元新宿支店長です。この4人が損失隠しでどのように連携していたかについて、第三者委員会と捜査当局は注目しています」(経済ジャーナリスト)

 冒頭で紹介した豪邸の持ち主こそ、元新宿支店長であり、コンサルタント会社G社代表のY氏である。

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