世界への“ツッコミの入れ方を学べ!
“空気読まない低年齢”だからこそ学べる世界ツール

2011年11月21日(月) 田村 耕太郎

 

日本で過ごすべきは10代!

 前回から取り上げている「低年齢留学」。これについて多くの賛否のご意見を頂いている。否定的な意見は二つに大別できる。一つが、「日本人の核となる部分(日本の文化や歴史への理解等)が出来上がっていない時点で留学させるのは、国際人ではなく、“根なし草”を作ってしまうのではないか」との危惧である。もう一つが、「5,6歳では可愛すぎてとても手放せない」とのご意見である。

 これらはもっともな懸念だと思う。今回は留学開始年齢をめぐる葛藤にスポットを当ててみたい。
前述の加藤夫妻は、留学のゴール設定から逆算していくつかの選択肢を検討した。ゴールは欧米の名門大学学部留学である。なぜ欧米の名門大学学部留学をゴールと設定したのかについては次回以降に紹介したい。

 そして加藤夫妻は以下の戦略を組み立てた。

・低年齢で留学させる
・大学直前の教育を日本で手元において行う

 加藤夫妻が考えた低年齢で海外に送り出すことのメリットは

・語学がハンディにならない
・語学習得や異文化対応のスピードが早い
・自立心は早いうちに養うのがベター
・勉強する癖も若いうちにつけるのがよい。

 加藤夫人は「日本の子どもが今、一番乗り越えなければならない課題は、英語でもコンピューターでもなく、「声を出すこと」だと思っているんです」と切り出す。加藤夫人いわく声を出すには以下の9つの能力が必要だという。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。