ハイテク戦略を駆使し、再選を狙うオバマ大統領
今回の秘密兵器はソーシャルとビック・データ

選挙対策用ソーシャル・ネットワーク"ナショナルフィールド"を作ったエドワード・サッチー氏。背景は同社ホームページ。(2011年11月Enterprise 2.0会議で筆者撮影)

 次の大統領選挙日まで1年を切り、アメリカではプレジデント・レースが盛り上がり始めた。超保守の"ティー・パーティー(茶会党)"による混乱が続く野党リパブリカン(共和党)を横目に、再選を目指すバラク・オバマ大統領も10月から遊説活動を開始した。シカゴのオバマ選挙対策本部では、今回もハイテク技術を駆使した選挙戦を準備している。今回は、アメリカ統領選挙の情報戦略を支えるソーシャル・コンピューティングを紹介しよう。

アメリカ大統領選挙は、世界最大の情報戦

 前回の選挙でバラク・オバマ大統領は、スマートフォンを使った募金活動やフェースブックでの討論会、ユーチューブによるビデオ・メッセージなど、ネットを駆使した選挙戦を展開した。それは、過去最大の募金を集め、政治に無関心と言われた若者から大量の票を獲得するなど、従来の選挙キャンペーンを打ち破る画期的なものだった。

 1年以上に渡る大統領選挙戦で、候補者は農家や工場、街の集会や大手企業など多種多様な訪問や集会をこなしてゆく。また、テレビでの討論会を含め、対立候補との公約戦が連日続く。

 また、各州に散らばった選挙事務所と支持者を束ね、対立候補の動向や刻々と変わる支持率の分析など、大量の情報を把握し、トップから現場リーダーまでが的確な判断をおこなわなければならない。これはコミュニケーション分野から見れば、世界最大の情報戦でもある。

 2008年のオバマ・キャンペーンでは、情報戦の秘密兵器が登場した。それが選挙対策用ソーシャル・ネットワークの"ナショナルフィールド(NationalField)"だ。同システムはオハイオ州におけるオバマ氏の勝利を導いたことで、大統領選挙を左右したと言われている。

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