岩隈FAで楽天イーグルスの妙な「大量解雇」
今月6日から岩隈は渡米している〔PHOTO〕gettyimages

「まさに迷走。エースの岩隈(久志)がFAで流出確実だというのに、8人も投手のクビを切るとは。外国人投手を解雇する計画もあるらしい。来季はマー君に50試合くらい投げさせるつもりなんでしょうか(笑)」(楽天担当記者)

 先月9日、楽天は8人の投手に「戦力外通告」を言い渡した。育成選手やベテランに混じって、'07年のドラフト1位、寺田龍平(22歳)の名前も含まれていた。

 この「大量解雇」は何を意味するのか。球団関係者は、「昨年の失敗の繰り返しだ」と内情を明かす。

「星野(仙一)監督主導で、メジャーをお払い箱になる井川慶と川上憲伸を獲得しようとしているんです。

 昨季オフに、名前先行の岩村(明憲)や松井(稼頭央)を獲得して、内野の実力者だった渡辺直人(現横浜)を放出した失敗を、まったく反省していません」

 先月末のドラフト会議前には、こんな一件もあった。

「編成担当者の間で、高橋周平(東海大甲府)や松本竜也(英明)など、高校生を評価する声が上がっていたそうです。でも監督の強い希望で、即戦力の指名に変更になったらしい。将来性より、来年役に立つかどうかが重要なのでしょう」(スポーツライター)

 結局、楽天は藤岡貴裕(東洋大)を抽選で外し、24歳の武藤好貴(JR北海道)を1位指名している。

 こうした星野監督の意向は、「将来を見据えた補強」を望むフロントとの間に軋轢を生んだ。

 さらには、昨季の渡辺に続き今季の山﨑武司(43歳)と、弱小球団を牽引してきた功労者の扱いを目の当たりにし、選手たちも監督に疑問の目を向け始めた。

「山﨑と同い年の下柳(剛)を獲ろうとしていることにも、選手たちは首を傾げていますよ」(前出・関係者)

 中日、阪神での監督時代は、大物に狙いを定めた大胆なトレードで「結果」を残してきた。だが楽天では同じようにはいかなかった。

 さしものカリスマ監督の威光にも陰りが出ている。

「今のところ井川はアメリカ残留、川上も中日に心が向いているようで、かつて二人を指導した監督にとっては寂しい限りでしょう」(前出・スポーツライター)

 星野監督は来年65歳。勝負の一年となることは間違いない。

『週刊現代』2011年11月26日号より