「ハマのゴジラ」
横浜高出身ルーキー筒香は本物か

「スイングのヘッドスピードが速く、惚れ惚れするようなパワーがある。誰が見ても一級品。将来は球界を背負って立つ逸材であることは間違いありません」

 2月16日に一軍キャンプに合流した横浜のドラフト1位・筒香(つつごう)嘉智(18歳)。横浜高校で69本のアーチを量産した高校No.1スラッガーの非凡なセンスを野球評論家・金村義明氏はこう評価する。

 首脳陣は当初、育成に主眼を置き、将来の4番候補として二軍でじっくり育てる青写真を描いていた。だが、9日に二軍キャンプを視察した尾花高夫監督は「打撃がズバ抜けている」と、その比類なき才能に方針を転換。一軍キャンプに帯同させることにしたのだ。

 横浜にとっては明るい話題だが、担当記者らは頭を抱えているという。

「あまりに真面目な性格のため、担当記者が何を聞いても謙虚なコメントしか出てこない。そのため記事に面白みが出ないと困っているんです。冗談半分に『このまま活躍したらどうしよう』と話し合っているそう。

 ただ、筒香が守る三塁には村田修一がいる。仮に村田を一塁に回そうとしても、内川聖一は今季から『便利屋は嫌』と一塁に専念する構えで、筒香を使えるポジションがないのが現状。村田は今季中にFAを取得予定で、もし退団ということになれば来季には出てくる素材です」(球団関係者)

 スポーツライターの小関順二氏も筒香の能力の高さを絶賛している。

「高校時代からバッティングを理屈で理解していた。グリップが下がり過ぎたらいけないとか、やってはならないことをわかっている。だからフォームが崩れてもビデオなどで打ち方を見てすぐに修正できる。1年目は一軍でベンチにいるより二軍でフル出場して経験を積むべき。体はある程度できているので2~3年目から出てくるはずです」

 前出の金村氏はこう語る。

「これまではフリー打撃などでしたが、実戦の中でどこまで対応力を見せられるか。まずはオープン戦。内容次第では開幕一軍でもおかしくない」

 高校時代から「ハマのゴジラ」と呼ばれたが、筒香は襲名を拒否。松井秀喜級の評価を受けても、彼はけっして満足していない。