ふざけるな!国会議員の海外視察(公費)
徹底調査
わずか3ヵ月で延べ90人がゾロゾロと
税金投入額は年に5億5000万円超!

10月上旬にユーロ圏の財政危機などの調査のため、ギリシャやフランスを約1週間訪問した中井洽・衆院議員

 自民党の前衆議院議員で、議員時代に「税金の無駄遣いを一円たりとも許さない若手の会」のメンバーだった弁護士の牧原秀樹氏が憤る。

「国会議員が海外へ出張する場合、個人や議員連盟などで、自費を使って行くのは自由でしょう。しかし政府の一員として多額の公費で海外に行く場合は、問題があります。税金の無駄遣いと言われても仕方がない。大臣や副大臣クラスの議員が行く際には、多いと80人もの専門スタッフが同行するのです。

 しかも大臣や副大臣の飛行機の席はファーストクラス。秘書官やSPも、その周りのファーストクラスを占拠します。

 以前は一般の議員もファーストクラスを使っていましたが、ビジネスクラスに落とせば年間5000万円ほどの節約になると私は'08年に提案しました。ようやく一般議員がビジネスクラスを使うようになったのは、昨年になってからのことです」

団長として10月5日~8日にアメリカを訪問した衛藤征士郎・衆院議員からも明確な回答は得られなかった

 今年度、国会議員が海外視察するために計上されている公費は、衆議院が約4億4100万円。参議院が約1億1200万円。両院合わせて、実に5億5000万円超の税金が投入されているのである。

 今年は、3月11日に東日本大震災が起きて以降、海外視察は自粛傾向にあった。通常は国会閉会中の8月を中心に行なわれるのだが、今年は9月に臨時国会が閉幕すると再び視察が活発化。8月からの3ヵ月間で、衆参両院の公費での議員海外公式派遣は14件にのぼる。出張したのは延べ90人以上。

 4ページの表は、それぞれの視察の議員名や期間、目的などを衆院と参院ごとにまとめたものだ。参加議員の数が特に多いのは、福島第一原発事故の調査を目的とした、ウクライナのチェルノブイリやアメリカのスリーマイル島への視察だろう。全国市民オンブズマン連絡会議事務局長で、弁護士の新海聡氏が解説する。