経済の死角

初公開!福島第一「原子炉の底」衝撃の現状
2号機で「臨界騒動」が起きる一方、
メルトダウンの危機を抱えた4号機は
手つかずのまま

2011年11月19日(土) フライデー
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圧力容器を支える「ペデスタル」の内部写真。天井上部に見えるビンの蓋のようなものがスタブチューブフランジ。下に長く伸びる管がドレンパイプで、それぞれ制御棒を押し上げる役目、圧力容器内の水を抜く役目を担う

 天井からぶら下がった無数のパイプ。物言わぬ鉄の管は、地下深い鍾乳洞を連想させる不気味さだ(上写真)。次ページの写真には、ちぎれたシートが散乱し、廃墟のような状態が写し出されている。これらの写真は、いずれも東京電力福島第一原子力発電所・4号機の内部で10月に撮影されたスクープ写真だ。

 本誌(11月4日号)は10月、天井が吹き飛び、核燃料体が入った燃料プールなどが手つかずのまま放置された4号機の建屋内写真を掲載した。今回公開するのは、4号機の原子炉格納容器内で、「圧力容器」を支えているコンクリート製の構造物「ペデスタル」内の惨状だ(3ページの図参照)。撮影者が証言する。

「4号機内の瓦礫撤去が進み、ようやく10月になってペデスタルの中に入ることができました。ペデスタルの入り口は高さ1mほどで、屈まないと入れません。中は真っ暗で、ヘッドライトだけが頼りです。広さは直径7mほどの円形の空間で、シーンと静まり返った場所です」

 無数のパイプを撮影した場所は、原子炉圧力容器の真下、いわば〝原子炉の底〟にあたる。天井からぶら下がるパイプ類は何なのか。元東芝・原子炉格納容器設計者である後藤政志氏が説明する。

「写真の上部に見えるもの(ビール瓶の蓋のようなもの)はスタブチューブフランジで、圧力容器内の制御棒駆動機構につながっています。このスタブチューブフランジに、配管やホースをつないで水圧をかけると、上にある制御棒が上昇し、燃料体に挿入され、原子炉の出力を抑制する仕組みになっています。一方、(写真で)下に長く伸びているたくさんの管は、ドレンパイプと呼ばれ、圧力容器の中の水を抜くためのパイプです」

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