この国は少しずつ崩壊している・・・・・・「部下とふたりで飲むのはパワハラです」「ファックスを送るときは誰かと一緒に」
「あれはダメ」「これは止めなさい」って、社員もいい大人なんだから・・・・・・。でも、それが通じないのがコンプライアンスを声高に叫ぶ人たち。なんだかニッポンという国は、どんどん幼稚になっていく。
携帯番号を聞いたらセクハラ
「仕事柄、顧客の情報が載った新聞記事をコピーすることが多いんですが、私の上司はその新聞コピーを機密度によって『高』『中』『低』と異なる色のシールを貼って厳重に管理しろと言うんです。新聞記事ですよ。しかも、帰宅する際は、机の上に何もない状態にするというルールなので、毎日、最後の仕事はこの書類整理。最近では『そもそも新聞記事をコピーすること自体、コンプライアンス違反じゃないか』と言い出しました」
げんなりした口調で語るのは中堅広告代理店に勤務する30代男性だ。
いまや企業に不祥事が発覚した際、記者会見で経営陣が「コンプライアンス」について触れるのは日常的な光景。最近でも、オリンパスの不正経理、大王製紙御曹司の巨額資金流用、九州電力の原発推進やらせメール、さらには吉本興業の紳助事件などで、企業のコンプライアンス体制が問題になった。
そもそも、「コンプライアンス」は日本語で「法令遵守」と訳されるが、いまや法律を守るだけに留まらない。自社の社員が何かしでかして、あの会社のようにトップが頭を下げるようなことになったら大変とばかり、企業の総務や人事が中心になって、なんでもかんでもコンプライアンスに結びつける。その結果、冒頭の上司のようなコンプライアンス・バカのせいで仕事に支障をきたすケースが続出しているのだ。
まずはもっともわかりやすい例として挙げられるのがセクハラ対策。在京テレビ局幹部が語る。
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