経済の死角

サントリー社長 佐治信忠
「株式上場? まだまだだよッ! ガハハハ」

キリンとの"世紀の破談"で注目される
カリスマ社長の早朝ウォーキングを直撃

2010年02月28日(日) FRIDAY
friday
upperline
とにかくよく笑う。そして声がでかい。出社前に自宅で直撃すると、ドハデなファッションで姿を現した 〔PHOTO〕香川貴宏(以下同)

「これから散歩なんだよ。ガッハッハ! 散歩に行って、いつもそれから出社するんだ」

 2月15日(月曜)早朝、東京・港区の高級住宅街で豪快な笑顔を見せたのは、先頃、キリンホールディングスとの経営統合が破談に終わった、サントリーホールディングスの佐治信忠社長(64)である。

 目の覚めるような真っ赤なダウンジャケットを無造作に着こなし、グレーのニットキャップにブルージーンズ姿。ラフな格好も妙に決まっている。さすがは、創業110年を超える老舗酒造メーカーの4代目オーナー社長だ。

 佐治社長は、突然の直撃取材にも不機嫌な様子は見せず、本誌記者の質問に応対した。聞きたかったのは、キリンとの統合破談を受けて、にわかに注目を集め始めたサントリーの上場問題だ。

 9日の会見で佐治社長は、上場の可能性について、
「資金調達の道が大きく開く。必要性に迫られれば考えていく」
  と発言。これを受けて、新聞各紙がサントリーの上場の可能性を大きく書き立てたのである。周知の通り、サントリーは創業家が株式の約90%を保有するオーナー企業。

「未上場だからこそ、無謀と言われたビール事業への新規参入を図ったりできた。発泡酒など他社が手を付けなかった新商品開発を成功させたのも同じです。『やってみなはれ』の社風、チャレンジ精神の根っこもそこにある」(全国紙経済部デスク)

 はたして上場などあり得るのだろうか。

1
nextpage


最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
昨日のランキング
直近1時間のランキング
編集部お薦め記事
最新記事