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〔PHOTO〕gettyimages

 国会中継を見たことがあるだろうか?

 「たまにテレビ中継をやっているのは知っているが、あまり見たことはない」「夜のニュースや、翌日の新聞で報じられているのを見る程度」といった人が大半でないかと思う。

 これは、実はとてももったいない。

 なぜかというと、国会審議は、政治や政策について知るための"情報の宝庫"。しかも、エンターテインメントとして、かなり面白いからだ。

 国会審議を見ることの効能をあげてみると、

 1)ときの重要政策課題についての政府の立場、それへの反対論がよく分かる。時間の短いテレビ討論などと比べ、よほど突っ込んだ議論がなされる。ときには、政府が批判に抗しきれず政策を転換する瞬間など、重大な場面に立ち会うこともある。

 2)本格的なディベート番組として楽しむこともできる。政治家はバックに支援組織などを背負い、場合によっては政治生命を賭けた真剣勝負なので、激しい攻防になることも少なくない。

 3)登場する政治家たちの資質が見える。不勉強で立ち往生する閣僚や、底の浅い質問に終始する野党議員もいれば、「こんな素晴らしい政治家がいたか」という嬉しい発見もある。街頭演説やブログなどの一方的情報発信を見るのと段違いで、政策に関する見識、問題意識、ディベート能力などの程度がはっきりと分かる。

 4)さらに、これは上級編になるが、例えば党内や政府内での議論が割れているときなど、構図やそれぞれの思惑を読み解くカギが、国会審議に隠されていることもある。

 そうした国会審議のうち、ニュース番組や新聞などを通じて一般の目に触れるのは、残念ながら、ごく一部の断片だけだ。本当は、政治や政策に関心のある人にとって極めて面白いコンテンツがまだまだあるのに、人目に触れず死蔵されているのだ。

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