塩崎恭久元官房長官インタビューVOL.1 「福島原発の米軍情報を活かせなかった官邸の機能不全」

2011年04月22日(金)
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官房長官時代の塩崎恭久氏〔PHOTO〕gettyimages

塩崎: 全体を把握しなければいけない官房長官として、枝野さんは細かいところに入り込み過ぎですね。

 本来、原発問題は官房副長官のひとりを担当にして専念させるべきでした。

 首相補佐官にたくさんの政治家を登用していますが、私はそれが間違いだと思います。補佐官には法律上の権限がなく、官僚を直接使うことができません。政治家の補佐官の言うことを役人は聞かないし、補佐官も選挙があればさっさと地元に帰ってしまいます。

 官房副長官を増員すべきだというのが、私の長年の持論です。副長官に就いた政治家が個別の問題を担当し、補佐官は政治家ではなく専門家を置く方がいい。

 菅内閣には内閣参与もたくさんいますが、多くが霞が関と共同歩調がとれない人たちです。それでは官僚組織をフル稼働させることなどできません。

---危機の時の指揮命令系統が混線しているようにも見えます。

塩崎: もちろん平時の時から指揮命令系統が整っていることは大事なのですが、危機の時にこそその真価が問われます。

 現地で被災者の方に聞くと、ほんの三分の違いが生死を分けたという話がたくさんあります。危機を想定して組織のヒエラルキーをきちんとしておくことが重要なのだと痛感しました。

 残念ながら、民主党政権は平時の時からバラバラで、閣僚も党の幹部も皆が好き勝手な事を言うから物事がなかなか決まらなかった。そんな悪い面が大震災という国家の危機に露呈してしまったということでしょう。

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