政局
枝野、蓮舫も「増税路線」に距離、
復興予算も決まらない「菅降ろし」へ
政局は動く

小沢一郎は内閣不信任案を仕掛けるか

 永田町がにわかにきな臭くなってきた。4月24日投開票の統一地方選第2弾で民主党の敗北があきらかになれば、政局は大きく動くのではないか。そんな予感がする。

 口火を切ったのは民主党の小沢一郎元代表だ。小沢は13日、支持派議員との会合で「菅直人首相自身のリーダーシップが見えないままの無責任な内閣の対応は、今後さらなる災禍を招きかねない」と記された文書を配って菅を痛烈に批判した。

 小沢直系の中堅議員らでつくる一新会は19日の会合で「菅内閣では国民を救えない」と倒閣を目指す方針を決めた。桜井充財務副大臣もメルマガで「総理を交代させろと言う声が出るのは当然」と批判した。

「増税ありきではない」

 加えて枝野幸男官房長官にも、ここへきて微妙なスタンスの変化がうかがえる。

 枝野は小沢の菅批判について「やむをえない。真摯に受け止めたい」と述べた。さらに復興構想会議の初会合で五百旗頭真議長(防衛大学校校長)が復興財源を増税で賄う方針を表明すると、枝野は「最終的に責任を持って決定するのは内閣であり国会だ」と受け流した。

 岡田克也幹事長が「復興財源は税になる」と増税に大きく傾斜しているのと対照的だ。

 言うまでもなく復興構想会議は首相の肝いりで設けられた最新の「政府審議会」である。首相の女房役である枝野が斜に構えた姿勢で語ったのは、注目に価する。

 もう一人、蓮舫行政刷新相も「増税ありきですべてを決めていくという順番ではない」と批判している。蓮舫は言うまでもなく、もっとも菅に近い閣僚の一人だ。

 五百旗頭が初会合で増税に踏み込んだ発言をするのを、菅が事前に知らなかったはずがない。それでも、枝野や蓮舫は後押ししなかった。つまり枝野も蓮舫も菅に距離感を置き始めたのではないか。

 閣内には、とっくに「菅ではもうだめだ。愛想が尽きた」と語る閣僚が出ていた。五百旗頭発言が火を点けた増税論議は小沢グループだけでなく、菅に見切りをつける動きが党内に広がるきっかけになりそうだ。

 当面の最重要課題は復興対策のとりまとめと原発事故の収束である。ところが、どちらもめどが立たない。

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