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 前回も書いたように、お金に関わる仕事をしている投資の世界にはお店選びの達人が多い。「価値>価格」を探すというのは、プロの投資家の得意技なのだ。

 さて、今回のテーマは「お寿司」を自腹で食べる、である。リーズナブルかつ美味しいお寿司を東京のどこで食べるべきか? 

 もちろん回っていないお寿司である。

 実は、日本で一番割高なのが銀座で食べる寿司、である。その理由は、

1. 接待需要が根強く残っている。接待客はどうしても財布の紐が緩くなる。
2. 銀座ブランドにお金を払う人がいる。雑誌の特集などを見て、地方から銀座に出てくる人が多い。
3. 郊外の人気店が知名度を武器に銀座に進出してきている。東京郊外から銀座に進出した有名店は割高だが、ファンが付いている。
4. 老舗の実力店がある。全国的に有名な超一流店は値段に関係なく、客が集まる。割高とは言えないかもしれないが、絶対額は半端なく高い。

 つまり自腹でお寿司を食べる人にとっては、銀座は特別な日以外は近づいてはいけない"鬼門"である。

 以前、グルメな友人に連れていかれた銀座の有名店はカウンター7席のみ。予約が取れない上に、一人の予算は4万円以上。さすがに味はピカイチではあるが、これだけ高ければ当たり前。お金が使い切れないほど余っている人なら別だが、私は銀座から5分歩いて同じ予算で3回行けるお店を選ぶ。

 銀座の周りには京橋、新橋、築地といった味は一流、値段は二流の街がある。普段使いのお店はこのエリアを狙うのが「グルメ設計」の知恵である。

 例えば京橋。銀座一丁目の高速を越え、道路一本隔てただけで、お寿司の値段がグッと下がる。価格は下がっても、クオリティはお店を選べば心配ない。

 京橋駅の路地裏にある「目羅」。カウンターと小上がりだけの小さなお店。

 カジュアルな雰囲気だが、お任せでおつまみを頂き、最後に握ってもらっても一人1万円前後で美味しいお寿司をたらふく食べられる。込んでいることが多いので予約してカウンターに座るのが良い。

 もう一軒、「京すし」も名店だ。

 江戸の風情が残る凛とした空間。コースで頼むこともできるので予算に合わせて選ぶことができる。ただし、夜の営業は8時半まで。早めに行って、サッと食べてサッと出る江戸っ子のためのお店なのだ。

 自腹で食べる時に値段を気にせず食べられるのが、京橋の良いところ。京橋同様、築地や新橋にもリーズナブルなお寿司の名店がたくさんある。これらの街なら同じクオリティで銀座よりは、2割3割安い。

 銀座の超高級店で最高品質を味わうのは否定しない。でも、銀座で中途半端なお店の寿司を食べるのは最悪の選択。それなら、あと5分歩いて、周辺の穴場のお店に行ってみよう。

 超有名店で財布の紐を気にしながら、常連に囲まれて緊張して食べるお寿司より、庶民的な雰囲気でリーズナブルに楽しめる、お寿司の方がきっと「価値>価格」を感じられるはずだ。

<グルメの法則 2  
リーズナブルなお寿司は京橋、新橋、築地で味わうべし


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