会社を辞めていく優秀な若手社員の求めるもの

 今回の記事では、若い世代の労働観について紹介したいと思います。

 最近、私の周りでは「面白いヤツほど会社を辞めていく」と表現できるほど、会社を辞めて起業する人や、別の会社に移る人、NPOに就職する人が増えています。

 私の知る中で、会社を辞めていく「面白いヤツ」はいずれも、
1.社外でも何らかのプロジェクト(被災地支援活動、スタートアップなど)を仲間内で動かしている
2.副業ができるだけの高いスキルを持っている
3.ソーシャルメディアを使いこなす高いITリテラシーを持っている
と言った特徴を有しています。

 一言で表現すれば「高いITリテラシーを持ち、自己表現が得意で、社内だけでなく社外でも活躍できる活動的で高スキルな人材」と言えるでしょう。

 そして、私の周りで「会社を辞めていく面白いヤツ」は、皆一様に「今の会社の仕事はワクワクしない」と語ります。

博報堂を一年で辞めた若者

 先日ウェブ上で大変話題になった「博報堂を辞めました。」という記事は、若い世代の価値観を知る上で参考になります。

 この記事の執筆者、高木新平さんは博報堂という一流の広告会社を、約一年で辞めてしまいました。私は個人的に彼を知っているのですが、彼は新人にも関わらず大きな仕事を任されていた「エリート人材」だったように思います。そして、彼はまさに、上記の3点が当てはまるような「面白いヤツ」の一人です。

 詳細は彼の手記を読んでいただくとして、私は記事文中の「僕はいったい誰で、誰にコミットしたいのか」という言葉にこそ、「面白いヤツ」が会社を辞めていく理由が凝集されているように感じます。

 「コミット」の定義は難しいですが、「自分が関与することで、課題解決の一助となること」と換言することができると私は思います(例えば、就職先が見つからなくて困っている友人に就職先を紹介できたら、友人の人生に対して「コミット」したと言えるでしょう)。

 高木さんが一流の大企業で「僕はいったい誰で、誰にコミットしたいのか」という問に対する答えを見出すことができなかったことは、今の若い世代に共通する苦悩であるように私は感じています。今多くの若い人材は、企業に勤めても、何かを変えている実感が抱けないのです。

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