経済の死角

世界中の金融マンが固唾を呑む
ギリシャ破綻はこの日だ

2011年11月09日(水) 週刊現代
週刊現代
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人々はデモでリストラや増税に怒りの声を上げた〔PHOTO〕gettyimages

 欧州の片隅の弱小国が、世界の命運を握ってしまった。台本がどう変わっても、ハッピーエンドはあり得ないギリシャ悲劇。混乱をきわめる内情と、秒読み状態に入った崩壊へのシナリオを大予測。

100%デフォルトする

 史上最大の時限爆弾に、刻々と爆発のときが近づきつつある。そうなれば世界経済は炎上し、致命傷を受ける。その爆発とは、膨大な赤字を抱えるギリシャのデフォルト(債務不履行)、つまり国の破綻である。

 ギリシャがデフォルトすると、ギリシャ国債は紙クズ同然になり、大量に保有している国や金融機関は大ダメージを受ける。ポルトガルやイタリア、スペインなど、財政危機に陥っている他の国も連鎖破綻する可能性が高まる。やがて、ユーロという通貨そのものも崩壊するかもしれない。

 EU(欧州連合)はそれを防ぐべく、最近までギリシャに何度も巨額の融資をしているが、事態は一向に好転しないどころか、悪化する一方だ。第一生命経済研究所主席エコノミスト・永濱利廣氏はこう明かす。

「すでに、ギリシャがデフォルトに陥るのは100%間違いないという状況になっています。今後の問題は『どこまで秩序立ったデフォルトにするか』という点に移っているのです」

 もはやギリシャの崩壊は避けられない。その衝撃に世界は耐えられるのか、まさに空前の試練が襲いかかろうとしている---。

 なぜギリシャが抱える赤字は、ここまで膨らんでしまったのか。最大の原因は、労働人口の4人に1人と言われる、異様なまでの公務員の多さである。彼らは民間よりかなり高い給料を取り、年金も現役時代の給与の約9割分を受け取れるとされる。そういった人件費、あるいは人数自体をカットしようとすると、公務員は激しいデモやストで対抗し、政治家たちはそれに屈してしまうのが常だった。

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