経済の死角

パナソニックだけじゃない
日本企業 次々おかしくなってきた

緊急大特集 この国は認識が甘い
世界大恐慌はすでに始まっている

2011年11月07日(月) 週刊現代
週刊現代
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円相場が連日最高値を更新する異常事態〔PHOTO〕gettyimages

 ギリシャの債務不履行(デフォルト)はもはや100%間違いない。大手の金融機関もいくつかやられるだろう。日本には超円高の血の雨が降ることになる。その予兆はすでにあちこちで出始めている。

もはや打つ手なし

 10月初旬に開催された国内最大のIT・家電見本市「CEATEC(シーテック)」の会場で、パナソニックの大坪文雄社長は危機感を露にした。

「(米欧での)販売は今年の計画で思っていたほど伸びていない。極めて厳しい状況になっている。中国やインドでも従来の力強い伸びからはトーンダウンする」

 そして社長自らの〝敗北宣言〟をきっかけに、パナソニックは立て続けに「撤退」を発表したのだ。

 全国紙経済部記者の解説。

「まずテレビ向けプラズマパネルを生産する尼崎第3工場を今年度中に休止、千葉県茂原市の液晶パネル工場も売却を検討していることが明らかになった。尼崎の工場は昨年本格稼働したばかりの世界最大級の最新鋭工場、2012年度までに2100億円を投じる予定だっただけに驚きが走った。そこへきて尼崎第1工場を太陽電池工場に衣替えする計画を撤回、同工場でのプラズマテレビ用パネル生産も今年度中に中止することも明らかになると同時に、テレビ用半導体の生産を縮小して1000人規模の人員削減を行うこともわかった」

 お家芸であったテレビ事業の大幅縮小---。日本を代表するモノ作り企業がふらつきだした。

 ただこれはパナソニックに限った話ではない。どの製造業も欧州経済危機に飲み込まれ、戦後最悪の円高に追い討ちをかけられている。さらに韓国メーカーらが猛追、欧州危機で安くなった通貨を利用して、世界各国で商品を売りまくり、日本勢のシェアをどんどん奪っているのだ。

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