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山積み"放射能汚染 落ち葉"の行き場がない!
千葉・柏、流山の焼却灰から最大で7万800ベクレルを検出する一方で、「11月いっぱいで仮置き場が
満杯になる」と両市は頭を抱える
流山市では草木の焼却をやめ、仮置き場に保管している。仮置き場の線量は毎時0.6マイクロシーベルトだった〔PHOTO〕結束武郎

 千葉県流山市のゴミ処理施設、森のまちエコセンター---。

 木々に囲まれたサッカー場ほどの広さのスペースの中で、ゴウゴウと重機が忙しなく動き回り、ゴミ袋を積み上げていく。ゴミ袋の中身はすべて草木や落ち葉だ。袋に入りきらない枝、幹、腐った柿の実も見受けられる。全体の量は1328t(10月22日現在)にも及ぶ。

「今も流山市全体から、一日30tもの草木がここに集められてきます。11月にはこの仮置き場のスペースもいっぱいになります。これから落葉シーズンを迎え、さらに量が増えていくでしょう」

 こう頭を抱えるのは、流山市環境部リサイクル推進課の南雲嘉弘課長だ。

 今年6月まではこれらの草木は一般ゴミとして焼却されていた。だが、6月23日に、国が廃棄物の埋め立て基準値(放射線量)を1kgあたり8000ベクレル以下と定めると、東日本の各自治体のゴミ処理場から出た焼却灰から、基準値を超える数値が相次いで検出されてしまったのだ。福島第一原発事故で降った放射性セシウムが草木に付着していたことが原因だ。そこで、各自治体は草木の焼却を中止し、このように仮置き場で保管しているのである。

 流山市と柏市は首都圏でも高い放射線量が検出された地域である。下水処理施設などの汚泥から高濃度の放射線が検出されて問題視されたが、悩まされているのは汚泥だけではなかったのだ。流山市では、今年7月に焼却灰から1kgあたり最高で2万8100ベクレルを検出。そこで、一般ゴミの中から草木を除去して焼却したところ、数値は約5000ベクレルまで下がった。しかし、冒頭に記した「膨大な量の草木の処理」という新たな問題が生じたのだ。しかも、問題はこれだけではなかった。