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「津波の被害を受け壊滅状態にある宮城県女川漁港」

 先週末、震災・津波の影響を最も強く受けている地域のひとつ、宮城県石巻市を訪れる機会がありました。実際の被災状況を自分の目で見て、短い時間ではありますが、被災された家屋の清掃作業に参加させて頂くという内容でした。

 既にテレビや新聞、数多くのウェブ上の情報で被災地の状況は目にしたことはあったはずなのに、「百聞は一見に如かず」という言葉の意味を改めて思い知らされる、強烈な経験でした。

 途方に暮れそうになる被災地の現状を目の当たりにしながら、復旧・復興に向けて自分に何が出来るのか、何をすべきか、という問いを真剣に考えさせられる機会でした。簡潔に今回の訪問を振りつつ、今まで本コラムで取り上げてきた、ソーシャルメディアの果たしうる可能性という点に関し、人、モノ、お金という視点から、今回は考察してみたいと思います。

人:様々な分野で必要とされるボランティア人材。ボランティア・マッチングポータル・ポータルの必要性

 早朝に東京を出発し、6時間のバスでの移動を経て、最初に辿り着いたのは石巻専修大学内に拠点を持つ、石巻市災害ボランティアセンターでした。 こちらには社会福祉協議会、複数のNPO団体、国連機関WFP(ワールドフードプログラム)が拠点を持ち、活動をされていました。その中のNPO団体のひとつ、今回の訪問を受け入れてくださった「NPO法人オンザロード災害支援プロジェクト」の方から、現地での状況について説明を受けました。

「石巻市災害ボランティアセンター敷地内に設置されたボランティアの方々が宿泊するテント」

 まず目を見張ったのはキャンパス内に数多く陣取られたテントでした。週末、1週間程度、そして長期に渡る人まで滞在期間はまちまちですが、常時300名程度の人が宿泊しながら、1日に700~1000人程度の人が活動に従事しているそうです。長期滞在をしてリーダーとなりうるボランティア人材の数は少なく、いい活動をしていたNPO団体も資金的な制約等から途中で引き上げざるを得ない、という現実も伺いました。

 ボランティアとして求められている活動としては、地震で倒れた家屋や津波で各家庭に流れ込んだ泥・土の片付けに始まり、避難所での炊き出し、救援物資の整理や配達など、多岐にわたります。「やることは山のようにある」という言葉が印象的でした。

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