2011.04.20(Wed)

今こそ考える!なぜ日本は食料輸入大国になったのか Vol.1

生きるためにいちばん大切な「食」の話

筆者プロフィール&コラム概要
〔PHOTO〕gettyimages

文:柴田明夫

先進国で最低レベルの日本の食料自給率

 いきなりだけど、この質問から始めよう。
「昨日、君が食べた一日の献立は何?」

 そう聞かれてすぐに思い出せない人って、けっこう多いんじゃないだろうか。そういう僕もじつは即答できないけれど。

 でもこれは、一日三食、食事をするのが「当然のこと」になっていて、しかも肉料理に魚料理、類に乳製品、果物など、いろいろな種類やジャンルの食べ物が簡単に手に入ることの裏返しではないんだろうか?

 もし、飢えに苦しむアフリカやアジアの人々のように、食べ物を手に入れることがとてもたいへんで、食事ができたとしてもいつも同じような、日本に暮らす僕たちから見たら粗末に思えるものしか食べられなかったら、昨日食べたものを忘れてしまうことなんてないはずだ。

 日本には食べ物があふれている。

 朝はトーストと牛乳に目玉焼き。昼はラーメン。夕食前に小腹がすいたから、コンビニでサンドウィッチとオレンジジュースを買って、夜はハンバーグ。休日には家族でファミレスに行って外食する---。

 いまの日本では、お金さえあれば誰でも、便利で豊かでバラエティに富んだ食生活を享受することができる。でもこの食生活は、穀物や野菜、肉や魚、果物、乳製品といったさまざまな食料を海外から輸入して成り立っているんだ。

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