春日錦がゲロったので
力士20人を追放する「相撲協会」

 4月1日、特別調査委員会は相撲協会理事会に対し、「八百長に関与した」と認定した力士たちを列挙し、その処分案を報告した。

「力士、親方からは、もの凄い不満が出ています。なかには、特別調査委員会の伊藤滋座長(早大特命教授)のことを、『記者会見でヘラヘラ笑いやがって! 目立ちたいだけだろう』と悪しざまに言う親方までいた。もちろん、自分の弟子が八百長力士と判定され、処分の対象になった親方です」(角界関係者)

 さらには、

「評議員会を開いて、いまの理事全員を解任しよう。こんな処分は受け入れられない」

 と息巻く者や、

「(相撲協会は)一度壊したほうがいい。(理事の)ジジイどもを追い出すためには、公益法人にこだわらなくていい」

 と言う者もいたという。

「力士たちの不満の根幹は、『不公平だ』ということです。特別調査委は、『協力者の証言によって八百長力士が明らかになった』としている。この協力者というのが、春日錦(現竹縄親方)のことなんです。春日錦は携帯メールの送信元の一人で、もっとも早い段階から特別調査委員会に八百長への関与を認めた。力士たちは、春日錦が退職金を受け取れる『引退』扱いにしてもらうのと引き換えに、仲間を売ったと疑っているんです」(スポーツ紙相撲担当記者)

 今回、処分の対象となるのはメールに登場した者に加え、春日錦との対戦経験がある、十両、幕内下位の力士ばかり。幕内上位や、三役の力士の名前は上がっていない。疑惑を持たれた力士たちは一人一人呼ばれ、弁護士から、

「八百長やっていますね。クロですよ」

 と言われ、反論の暇さえ与えられなかったという。

「力士たちは、特別調査委が春日錦の証言だけを鵜呑みにしている、と憤っています。なかには『裁判してやる』と言う力士もいますが、自らの潔白を証明できないでしょう。むしろ処分を受け、引退を強いられる力士たちの口から、新たな八百長力士が暴露されるのではないですか」(前出・スポーツ紙記者)

 悪事は必ず露見する。

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