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暴論と金言は紙一重

 日々生活していると、〝コイツはちょっとおかしいぞ〟、とか〝納得いかない〟ということは誰にもあるはず。ましてやクルマ界となれば、なんでクルマって購入した後にお金がかかりまくるんだ? なんて怒りに近い疑問を抱くのも当然。

 そのいっぽうで、〝もうやめちゃえば?〟、という感覚になることもあるハズ。税金の無駄遣い、意味のないイベント、極度の販売不振でこの先販売が上向く可能性もないのに販売を続けている不人気車、不当に古い規定、ディーラーの販売方法などなど、数え上げたらきりがないが、いろいろな人にそれについての意見を求めてみた。

 はてさて、本企画で紹介する意見は暴論なのか、それとも金言なのか? その判断は賛否両論出ることは重々承知しているが、黙っていては物事は決して動かないのだc どこかの国の大統領ではないが、変わるためには、まずアクションを起こす必要がある。BC読者諸兄にとっての起爆剤になれば本望だ!

おかしいゾ! 現在車検は2年に1回だが、4~5年に延長しろ

 クルマを購入した後のランニングコストで、ユーザーを苦しめるものといえば車検。新車の場合、初回車検は3年後で、その後は2年に1回車検という儀式が訪れる。

 今では格安車検、お手軽車検というものが一般化し、10年前に比べると車検にかかる費用は安くはなっているが、面倒かつ金銭的負担になっていることには変わらない。

 日本の車検制度は諸外国にも影響を与え、日本に倣って車検制度を始めた国はたくさんあり、車検そのものに文句をつける気はないが、4~5年に延長してもいいんじゃないか?

 '95年の法改正以降、初年度登録から10年目以降の車検が1年から2年に変更されたように、そろそろ法改正に動くべき。

【検証】
日本で車検が義務づけられたのは昭和26年。当時の自動車関連部品の耐用年数は2~4年というものが多かったので、性能を保つために2年に1回車検というのはもっともな話だった。

 しかし、今や日本車は世界一の信頼性を誇っているし技術力も飛躍的に進歩。クルマは進化しているのに法制度だけ60年前の基準というのがそもそもおかしい。整備不良が原因となる事故の割合は全体の0・1%以下というデータも日本のクルマの信頼性の高さの証明。

 そんななか、'05年頃には国会でも車検延長について議論されたが、その時出された結論は、「安全を確保するためには、車検はまだ2年が妥当」

 というから呆れる。

 しかし、車検延長に踏み切れない本当の理由は、自動車整備業界の保護。

 自動車整備業界全体(個人業者、ディーラーなど)の売り上げ高は5兆4896億円('10年度)。その売り上げの約50%が車検によるものだから、車検を2年から4年にすると、単純計算で売り上げも半分になってしまう。だから車検を延長するわけにはいかない、というわけだ。

 そういえば、'95年に10年以上のクルマの車検が1年から2年に延長になるという時も最後まで抵抗したのが自動車整備業界だった。整備業界にとっては死活問題なのだ。

 整備業界なしでは快適なカーライフを送ることはできないため保護することは重要だが、整備業界を維持するためにユーザーが負担を強いられる、というのはなんだかなぁ。

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