岡崎慎司[VfBシュツットガルト]「誰よりも点を取る!」
海外組で一番ノッてる男は、ザックから年間10ゴールを課され、
貪欲にゴールにこだわる
タジキスタン戦の前半19分、岡崎は中村憲剛からのパスを受けると、右足で豪快にボールを蹴りこんだ〔PHOTO〕長濱耕樹

 日本のストライカーはオレだ---。

  '14年ブラジルW杯アジア3次予選を戦うザックJAPAN。〝エース〟本田圭佑(25・CSKAモスクワ)をケガで欠き、〝背番号10〟香川真司(22・ドルトムント)が本来のキレを取り戻せないでいる中、岡崎慎司(25・シュツットガルト)が充実した表情を見せている。

 10月11日にホームで行われたタジキスタン戦、先発出場した岡崎は前半19分には右足で、後半29分には得意のヘディングでシュートを突き刺した。後半32分にピッチを退くまでゴールへ向かう姿勢を示し続け、放ったシュートはチーム最多の9本を数えた。清武弘嗣(21・セレッソ大阪)、原口元気(20・浦和レッズ)ら、FWとMFの間でプレーする1.5列目のポジションには、次々とライバルとなる若手選手が台頭しているが、焦りは見られない。

「(香川)真司は点を取れなくてもそれ以外でいいプレーをしている。点が取れなくて(メディアに)叩かれるとしたらオレです。今、誰よりも点を取らなければならない。今後も自分より〝巧い選手〟はどんどん出てくるはずです。五輪代表の選手たちもA代表に食い込んでくる。その中でオレが周りを気にして同じことをしても仕方がない。自分は〝ストライカー〟として勝ち抜いていきたい」

 ドイツで戦う日々が彼に自信を持たせたのか、それとも代表で積み重ねたキャリアがそうさせたのか。泰然自若―。岡崎は動じずに構えている。

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 彼が戦うドイツ南西部の街・シュツットガルト―。メルセデス・ベンツ社のお膝元は、喧騒な北部の街と比べ、非常に穏やかな街並みが続いている。町の郊外にあるシュツットガルトの本拠地・メルセデス・ベンツ・アリーナに併設されている練習場で、この日も選手たちはトレーニングに励んでいた。