経済の死角

独占密着 東京消防庁ハイパーレスキュー隊「出動現場!」

隊員が語った「放水現場の真実」。 恐怖、
使命感、「必ず帰ろう」と彼らは誓い合った

2011年04月02日(土) フライデー
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消防車のフロントガラスに置かれた白いプレートには、「必ず帰ろう!!」という手書きの文字が記されていた〔PHOTO〕柏木貴宏 (以下同)
21日早朝、17時間ぶりに体育館へ戻ってきた隊員。小雨のためレインコートを着用した

 福島第一原発から南方約50kmに位置する福島県・いわき市の上荒川公園。3月20日正午頃、同公園内のいわき市役所総合体育館前の広場は、物々しい雰囲気に包まれていた。

 オレンジ色の作業着をまとった男たちが慌しく駆け回っている。リーダー格の男が、険しい表情で携帯電話に向かって叫ぶ。

「もう1時間も出発が遅れている。これでは16時からの作業に間に合わない!」

 彼らの背中に刻印されている文字は、「東京消防庁」。制御不能で暴走し続ける福島第一原発を相手に連日格闘する、同庁のハイパーレスキュー隊を中心とした「緊急消防援助隊」である。

 本誌記者は、出発の準備に勤しむ若い隊員に声をかけた。すると、彼は消防車のフロントガラスを指差したのだった。

「必ず帰ろう!!」

 消防車の白い認識プレートにマジックでしっかりと文字が記されている。消防車のフロントガラスをトントンと叩きながら隊員は記者にこう語った。

「この言葉に私たち全員の気持ちが集約されているんです」

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