長谷川幸洋「ニュースの深層」
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大災害を奇貨とした「民主・自民」大連立など百害あって一利なし

「国難に挙国一致体制など建前

2011年03月25日(金) 長谷川 幸洋
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〔PHOTO〕gettyimages

 東京電力・福島第一原子力発電所の放射能漏れに対する不安が続く中、永田町では菅直人首相が自民党の谷垣禎一総裁に入閣を求めた一件が尾を引いている。

 今回は谷垣が入閣を拒否し、政権延命を狙った菅の独走劇はひとまず失敗に終わった形だ。だが、自民党との大連立話が完全に消えたわけではない。

 民主党内には「菅のクビを差し出せば、大連立の目は十分ある」という見方がある。非常時対応をめぐって、民主党内では菅支持の声が高まるどころか、閣内からも菅の指導力に疑問符が付いている。

 地震の被災者救援と放射能漏れ問題が一段落すれば、党内から「菅降ろし」の動きが再び始まる可能性は十分にあるとみるべきだ。

「科学的根拠を示せ」の”根拠”

 政権事情に通じた関係者によれば、総理執務室の菅は原発問題で頭が一杯で、完全に「イラ管」状態らしい。原発問題を担当している重要閣僚に対しても、感情を抑えきれず怒鳴り声を上げ、その閣僚が思わず菅に怒鳴り返す一幕もあったという。

 原発について自分は玄人と思い込んでいるらしく、なにかと言えば「そんなことを言うなら、科学的根拠を示せ」という台詞が口癖になってしまった。説明者が口ごもると途端にこの台詞を吐いて、怒りを爆発させるのだとか。

 これは蓮舫節電担当相にも伝染した。蓮舫がプロ野球セ・リーグの開幕問題で説明に訪れた関係者に「ナイターにこだわるなら科学的根拠を示せ」と迫ったのは報じられたとおりだ。最初の出所は菅だったのだ。

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