賢者の知恵
2011年03月24日(木) 週刊現代

尾木ママを見習え! 家庭で職場で「レッツ! オネエ」

サラリーマン新時代 あーらフシギ、なんかラクになったわ

週刊現代
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 もし、アナタの上司がオネエだったら---。意外と、幸せかもしれない。「あら大変ねぇ」とグチりながら、やることはやる。そんなオネエのタフさとしたたかさに、我々も学ぼう。

何を言っても許される

「尾木ママ」こと尾木直樹氏(64歳)が人気だ。

 元中学教師。もともとはNHK御用達の真面目な教育評論家だったが、昨年末に明石家さんまが司会する特番に出演し、一躍「オネエキャラ」でブレイクした。

「三十数年間、いろいろな番組に出演しましたけど、バラエティは一つもなかったんですよ。声がかからなかったの。さんまさんの番組も、最初は教育番組ってきいたからお引き受けしたら、それが完全なバラエティだった(笑)。で、さんまさんがオネエ言葉を話すボクを『ママー』って呼びだしたのね。それで『ママじゃないですよー』って言い返したりしました。

 ボク、NHKの感覚だったから絶対カットされると思ってたら、オンエア観て驚いちゃって。やりとりが全部使われてるどころか、ボクが言ったセリフのテロップに赤いハートマークがついてたのよぉ!(笑)」

 そこからはもう、テレビに引っ張りダコ。マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブという「オカマの両巨頭」に並び立つ勢いだ(ただし、尾木ママは妻子ある普通の男性)。

 なぜオカマキャラがもてはやされるのか、民放テレビ局のプロデューサーが解説する。

「ポイントはやはりオネエ言葉ですね。何を言っても嫌味にならない。たとえばマツコさんなら女子アナに『あんた、人生舐め腐ってるわね』なんて言えちゃうわけです。バラエティ番組のコメンテーターには『オカマ枠』があり、オカマ争奪戦が各局で繰り広げられています」

 尾木ママは男なのに、なぜオネエ言葉を使うのだろうか。ご本人にきいた。

「ボクは男子校の受験校から教師を始めて、公立の中学校に移ったんですけど、その時に先輩に『女の子を頭ごなしに叱ったら大変な目に遭うよ』ってアドバイスされて。だから、何かあったらまず『どうしたの?』って尋ねるよう心がけたんです。

 学校では非行に走った子や興奮している父母と話す機会も多かったけど、この話し方だと、やわらぐわねぇ。ボクは相手の話をきいて『うんうん』と相槌を打つのもうまいらしくて、『そうだったの、そんなに頭にきていたんだ』と言ってあげながら話をきくと、30分もすればどんな相手でも落ち着いてくれました」

 やはり、人間関係を円滑に運ぶツールとして、オネエ言葉は有効なのだ。

 それって、実は我々サラリーマンにも応用できるのでは? そう思い立った本誌記者、ゲイバーの聖地・新宿二丁目に赴き、老舗のドアを叩いた。
「いらっしゃ~い!」

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