完全保存版
著名人たちが明かす「私の名医」
いい医者に会えてよかった!

週刊現代 プロフィール

「現在に至るまで、私の相談や悩みも親身に聞いてもらっています。

 総理退任直後、同じ潰瘍性大腸炎を患っている、医師である渡辺喜美さんの妹さんが、『自分も飲んで効果がある』と言って『GBF』という特定疾患用健康食品を下さいました。一般的に大学のお医者さんは健康食品を積極的にすすめてくれませんよね。しかし、日比先生に飲用していいかどうか相談したところ、『試してみたらいい』といってくれた。その後、症状が緩和され、寛解期を延ばすことができているんです。

 腸の炎症を抑える薬も二人で相談して決めています。現在はアサコールという腸の炎症を抑える薬だけを使っています。潰瘍性大腸炎は、血液検査のCRP(腸の炎症反応)の数値を見て病状を判断するのですが、この2年間はずっと0.3と正常値以下です。

 これまで私は炎症反応を防ぐため、お酒を飲むのを控えていたのですが、体調がいいため酒を試しに飲んでみても、炎症反応は起きていません。完治したといっていい状態にまでこられたのは、日比先生の的確な処置のおかげです」

知ったかぶりをしない

岸本葉子

 エッセイストの岸本葉子さん(50歳)は'01年、盲腸がんにかかった。大腸がんの一種だが、そのうちの0.2%しかないという珍しいがんだ。

 主治医は当時、日本赤十字社医療センター副院長で外科部長だった板東隆文医師。岸本さんは、診察前の段階で早くも「名医」であることを察知した。それを見極めたのは、板東医師と他の患者の会話だった。

「待合室で待っている間、診察室の会話が聞こえてくるのです。私の前に数人の方が診察を受けていたのですが、どの患者さんに対しても板東先生の話し方が変わらないなと、最初に感じました。私よりずっと年上の、たぶん大企業の管理職だろうと思われる方もいましたが、そうした患者さんと話すときも、私のような若い女性と話すときも変わらない。誰にでも公平であるというのは医療の根幹で、一番大切なことだと常々思っていたので、これはいい先生だと感じました。ただし、紳士的だけれど、決してフレンドリーではなく、言葉遣いも礼儀正しい。

 図を書きながら、『今の段階ではここまではわかります。でもこれから先は、手術をしてみないとわかりません。リンパ節に転移していなければ、治癒率は何%と見込まれます。転移があると治癒率は少し下がります』と、ありのままに話してくださいました」

 板東医師のように、決して知ったかぶりすることなく、わからないことはわからない、できないことはできないと率直に患者に伝える---これができる医師は意外と少ない。