本当の「水」知識 Q&A


普段何気なく飲んでいる水。しかし人間の身体には必要不可欠の大切なものである。にもかかわらず、正しい知識を持っている人は意外に少ないのではないだろうか。

【HBR会員誌2011年9月号「本当の「水」知識」より】

 普段何気なく飲んでいる水。しかし人間の身体には必要不可欠の大切なものである。にもかかわらず、正しい知識を持っている人は意外に少ないのではないだろうか。

 そこで一般に"水の常識"といわれている説について、身体機能と水の関係を日本医科大学の飯野靖彦先生に、法政大学の左巻健男先生には、水という物質の科学的観点から解説していただいた。

Q1
朝起きたらすぐに500mlのミネラルウォーターを、一気飲みするのが、健康にいい?

A1

 朝は、コップ1杯の水をゆっくり飲むのがおすすめ。大量の水の一気飲みはNG

 "朝の水の飲み方"は諸説あるようなのですが、一体、どれが正しいのでしょうか? と日本医科大学教授で腎臓内科を担当されている飯野靖彦先生に尋ねると、

「寝ている間に汗などで水分は失われます。ですので朝起きてすぐに水を飲むことは必要です。しかし大量である必要はありません。コップ1杯100~200ml が適量です。そして、一気飲みはいけません。少しずつゆっくり飲んでください。これは朝だけでなく、水の飲み方の基本といっていいと思います。水の温度ですが、腸から吸収されるのに最適な温度は、5~15度というデータがありますので、常温からやや低めの水がよいと思います。冷たすぎる水は身体を冷やしますので、注意してください」。

Q2
ダイエットには、一日2Lの水を飲むといい?

A2

 ダイエット目的というよりも人間の身体には一日1~2Lの水が必要

「結論から言いますと、ダイエット目的というよりも、人間の身体には水を一日1~2L摂ることが必要です」と飯野先生。「人間の身体の60%は水で構成されています。体内にある水は、生命活動に必要な物質を溶かし込んで体中を巡り、身体の中にある水の大部分は、約60兆個ある細胞に取り込まれています。

 しかし 生命活動を続けているうちに、老廃物が体内の水に溶けだします。その老廃物を濾すために水は腎臓を通り、老廃物は尿と一緒に排泄されるのです。一日に腎臓を通過する水の量は180Lです。腎臓には再吸収という働きがあり、水は何度も腎臓を通過して、リサイクルされていますが、どうしても一日に数Lは尿として出ていくため、水を貯蔵しておくということはできません。尿として出ていった分は、摂取することが必要です。

 身体に必要な一日の水分量は、気候、温度、湿度などに左右されますが、おおよそ2Lくらい飲んでおけば不足することはないでしょう。少しくらい多すぎても、尿として排泄されます。むしろ摂取する水分が少ないほうが問題ですので、意識して水分を摂っていただきたいと思います」

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