吉田沙保里・伊調姉妹がハマる「視力矯正法」

「目が悪い」ことは、現代社会の多くの人々にとって深刻な悩みになりがちだ。

 その悩みに対し、「手術なし」で対応できる画期的な治療法が注目を集めている。「オサート」と呼ばれる、特殊な角膜矯正治療だ。

 この治療法の開発者でもある、三井メディカルクリニック(東京・赤坂)の三井石根院長が解説する。

「オサートでは、角膜形状に合わせて特殊なコンタクトレンズを就寝中に装着することで治療を行います。寝ている間にレンズで角膜の形状に変化をつけ、視力を矯正するのです。起床後にレンズを取り外しますが、変化した角膜の形状はそのまま維持されるため、日中は裸眼で過ごせます」

 もともと三井院長は、宇宙飛行士を目指して米国のNASAで宇宙医学の研究に取り組んでいたが、裸眼で0・02という視力が障壁になった。そこで、米国の角膜矯正治療「オルソケラトロジー」を研究し、さらに工夫を加えて自らの視力を1・2まで回復させたという。

 この経験を活かし、帰国後、日本人向けに独自に開発したのが「オサート」だ。

 その成功例として、北京五輪の女子レスリングで金メダルを獲得した吉田沙保里、同じく金・銀メダルを獲得した伊調馨・千春姉妹がいる。彼女たちは、試合中にコンタクトレンズが外れ苦戦することがあったが、オサートによって視力が回復した結果、裸眼で五輪に出場することができ、見事な成績を収めた(吉田は左右とも0・1程度だったのが、1・0以上に回復)。

「オサートでは、レーシック手術では無理だった、強度の近視や乱視、遠視や老眼の矯正も可能です。また、レーシックでは術後、近視が戻り視力が徐々に落ちることがありますが、その視力低下を回復させることもできます」(三井院長)

 数ミクロン単位の特殊レンズをオーダーメイドで作るため、費用は両眼で38万円と高価。ただ、これまで副作用などの問題は生じていないという。視力低下に悩む人たちには、朗報かもしれない。
 

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