斎藤佑樹(日ハム)VS.澤村拓一(巨人) 「2大新人のアキレス腱」
好対照な二人を徹底比較!元投手、評論家、番記者が丸裸にするッ!
(右)3月6日は巨人の重量打線を3回零封。斎藤佑樹は仕上がり順調!
(左)澤村拓一も評判どおりの剛速球で好投続き。開幕投手が見えてきた

 澤村拓一(22)のタマを受けた阿部慎之助(31)が「上原(浩治・オリオールズ)以上」と絶賛したのは、実に運命的だった。ともに高校時代は無名。快速球とフォークを武器に大学でブレイクし、巨人に1位指名—と、まったく同じ道を辿った先輩は自身を雑草と呼んだ。

 その上原がライバル視したのが、甲子園優勝投手で高校球界のスターだった松坂大輔(30・レッドソックス)。そして今、雑草男の後輩・澤村は斎藤佑樹(22)という〝甲子園のアイドル〟を強烈に意識しているのであった。

 本誌は紅白戦、オープン戦ともに無失点(3月8日現在)ということ以外、運命的なほどに好対照な二人を徹底分析。そのアキレス腱を探った。

シーズン途中で失速

 トップバッターは阪神と南海でエースを張った江本孟紀氏。次ページの連続写真を見ながら、氏の解説を聞こう。

「二人とも、フォームに大きな欠点はないね。あえて注文をつけるなら、佑ちゃんの左足(写真(4))。斎藤は踏み出した左足が突っ張ってしまう傾向がある。これは『なるべく高い位置から投げ下ろしたい』という気持ちの表れでしょう。背が低いことを意識しすぎなんですよ。

 これだと、ボールに多少の角度はつくでしょうが、球威はなくなる。一方、澤村は踏み出した足がほぼ直角に曲がっている(同(4))。前に体重を乗せられているから、打者により近いところでボールをリリースできる。だから、彼の真っ直ぐには球威があるんですよ。

 素晴らしいのは、二人とも、変化球と真っ直ぐで腕の振りが変わらないこと。澤村はプロ出身の高橋善正監督(元巨人)に指導されたんでしょうし、佑ちゃんも名門・早稲田でキッチリ教育されたんでしょう。新人にありがちなこの欠点がないのはさすがやね」