渡邉美樹インタビュー「高校生の10人にひとりを海外に留学させたい」
都知事候補に60分、まるまる聞く 第3回 聞き手:長谷川幸洋

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長谷川: もう一つプロジェクトについてお伺いします。オリンピックはやるべきだと思いますか?

渡邉: 個人的にはやりたいです。東京オリンピックは私が5歳の時でしたが、家の前を聖歌ランナーが走り、沸き立ったことを克明に覚えているんです。楽しかったですし、夢がある。でも、安直にオリンピックを呼ぼうとは思っていないですよ。一つは都民がワクワクするか。都民のためのオリンピックですから。

 もう一つは、次世代へのビジネスモデル作りです。東京はこれから一気に高齢化しますから、今までどおりの経営をしているとまた赤字になって美濃部さん(美濃部亮吉元都知事)の時代に戻ってしまうんです。そう考えると、事前に手を打つことが大切です。産業を興して雇用を生み出し、経費を削って次の時代に継続可能なビジネスモデルを実現させないといけません。

 逆に、これができたら安心してお金を使えます。この条件を満たせるなら、東京オリンピックは、やるべきだと思います。投資対効果があまりにも高いですからね。2~300億の投資で、経済効果は何兆円ですよ。

大阪や名古屋の首長とは連携しません

長谷川: 最近、首長の話といえば、名古屋、愛知、大阪ですね。名古屋と愛知は減税を提案し、一大ブームになりつつありますが、この動きをどのようにご覧になっていますか?

渡邉: まず、減税で言えば、私は地方自治体で減税を唱えられるのは東京だけだと思っています。他の自治体のキャッシュフローはマイナスですから。プラスなのは東京だけです。プラスの分を都民に返すのか否かという判断はあると思いますが、私は、返さずにお預かりしてもっと都民のために使うダムの役割を都政はやるべきだと思います。だから子供手当てには大反対なんです。だって、集めて配るだけでしょう。集めたらもっと有効に使いなさいと思う。

 大阪や名古屋では地方政党が生まれていますよね。それ自体に私は反対です。なぜなら、首長の権限は絶大なんです。首長の意見に対してチェックを行う議会があって、そこで話し合うことによって、バランスを取れた行政ができると思うんです。もし、「自分の意見を聞かないのであれば議会を自分の思うとおりに切り替える」というのであれば、これは独裁です。私は地域政党ではなく、議会と向き合っていく行政をやるべきだと思っています。

長谷川: じゃあ、あの動きには与しないということですか?

渡邉: しません(笑)

長谷川: キャッシュフローは黒字なので、返そうと思ったら減税できる。でも、一旦預かってそのお金を有効に使うとおっしゃいましたよね。そこを都民は見たいと思うです。つまり、返してもらえるのであればそれはどのくらいなのか、一方、都に預けた場合はどのように使ってくれるのかということを提示してほしいですね。

渡邉: その使い道が私の約束なんです。たとえば、私は東京の高校生10人に一人を海外に留学させたいと思っています。世界に羽ばたく子供達を育てるために、今は減税は受けないのだと都民が思ってくれたら素敵なことじゃないですか。私はMXテレビで毎週1時間都民に話をしたいんですよ。

長谷川: 高校生10人に一人を海外にと言っていましたが、それはできますか?

渡邉: できると思います。今先進国で留学生が減っている国は日本だけですよ。私は世界で仕事をしていますから、世界から日本という国を見ています。世界はものすごい勢いで動いていますよ。国境がどんどんなくなっているわけです。日本だけですよ。国境を意識して内向きになっているのは。若者たちがどんどん海外へ出て行かない限り、この国の明日など絶対にないですよ。

 私の高校はニュージーランドに一番多く高校生の留学生を送り込んでいます。だから私は留学のノウハウも持っていますし、留学によって子供達がどれだけ成長するか毎年目の当たりにしていますから。10人に一人、貧しい子も豊かな子も都が支援して世界中に留学させたいと思っています。

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