ああ、情けない
ビビリ野田とその一味たち
どじょうがさ、逃げてばかりじゃ
ダメなんだよなあ

記者会見? やりませんよ。勝さんたちも「どじょうが無理にしゃべらなくても増税できます」って言うからね〔PHOTO〕gettyimages

「泥の中でも懸命に生きる」と言えばどじょうは健気だが、別に国民は泥にまみれて暮らしたいわけではない。増税を唱える野田首相と財務省は、国民をどじょうに貶めたいのか。国民が金魚になる方法を考えるのが政治ではないのか。

スルスルと逃げるどじょう

「野田内閣は、財務省の直〝勝〟内閣ではないのか」

 本誌が指摘してきた、どじょう総理と財務省の行き過ぎた蜜月関係が、とうとう国会審議の俎上にも載り始めた。財務省の言いなりで政策を二転三転させる野田政権の迷走ぶりに対し、野党から厳しい追及の声が上がったのである。

 財務省のバックアップがなければ、何も決められない、何も動かせないどじょう総理。中でも政府が混乱の極みに達したのは、東日本大震災の復興にあてる分の増税額を、いくらにするのかという議論だった。

 野田首相を始め、政府・与党の幹部は、当初の増税額を「9・2兆円」と公表していた。この金額は、前原誠司・民主党政調会長が9月27日夜の会見で発表し、翌日の国会では安住淳財務相すら認めていた、〝政府の公式見解〟である。

 ところがその直後、この公式見解が覆されてしまう。藤村修官房長官や五十嵐文彦財務副大臣らがこれを否定し、いつのまにか増税額が、「11・2兆円」へと2兆円も跳ね上がったのだ。

「これはすべて、財務省の意向によるものです。政府は前原氏や輿石東・党幹事長らの意見を汲み、JT(日本たばこ産業)株の売却で税外収入を上積みし、増税分を圧縮する予定でいた。それを財務省が、『あてにならない税外収入には頼れない』として、もとの11・2兆円の増税に戻してしまったのです」(民主党関係者)

 前原などは初め、「オレが増税を圧縮した」と言わんばかりに鼻高々で、巨額の増税に反対する党内の議員らに対し、「そんなに心配するようなことにはならない」と説明していた。

 しかし、結局は財務官僚らによってハシゴを外され、すっかり面目を失ってしまった。国会で間違った金額を断言した、安住財務大臣の立場もない。

 財務省幹部にしてみれば、税外収入の件は、「前原氏のメンツを立てるため、野党の反対でどうせ潰れるJT株の売却を入れ込んだだけ」だという。傲慢な財務官僚たちにとって、個々の政治家の立場やプライドなどは、どうでもいい。野田政権は完全に財務省に舐められ、占領されてしまったことがよくわかる。

 現政権がこんなロボット集団に成り果てたのは、トップの野田からして、財務省の最高実力者、「本当の総理」こと勝栄二郎事務次官の操り人形と化しているからに他ならない。

 どじょう総理の議員会館事務所には、彼が財務副大臣に就任してからの2年間、毎日のように、勝をはじめとする財務省の幹部たちが出入りしてきた。

 野田事務所では、昼時になると女性秘書がおもむろに料理を始め、彼女が作ったご飯やおかずを突きながら、番記者や来客らが懇親をする習慣がある。

 野田が在室していれば、彼を囲むランチタイムの勉強会にもなるわけだが、財務官僚たちは入れ替わり立ち替わり、その場に加わって、野田に「日本の財政危機」を吹き込んでいった。

 その結果、最初のうち、
「オレは財政のことはよくわからないんだよ」
などと冗談めかして話していた男が、ある日を境に財務官僚に取り込まれ、

「これからは財務省にドップリと漬かろうと思う」
などと言い出した。そして2年の間に、すっかり「増税こそが至上命題」と唱える政治家へと、〝洗脳〟されてしまったわけだ。

 野田はまるで何かにビビッているかのように、政権発足以来、徹頭徹尾、「安全運転」に徹している。国会で何を言われても適当にゴマかし、逃げてばかりいる。

 本来、政権の行方には難問が山積だ。震災からの復興、世界的な金融危機、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、普天間基地移設などの国際問題---。
しかし野田は、国会で何を聞かれても「考えたい」「努力したい」「明言できない」「全力を尽くしたい」などと質問をかわすばかりで、決して〝断言〟しようとはしない。

「あなたは総理として、いったい何をしたいのか」

 野党議員にそう問い詰められると、

「何をしたいのかではなく、何をすべきかが大事だ」

 などと、屁理屈をこねて答弁をはぐらかす。「国を繁栄させるために何をしたいか」という大きなビジョンを示すのが総理大臣の仕事のはずだが、野田にはその意識がゼロだ。

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