英ドキュメンタリー映画 『US Now (アス ナウ)』('08)が語るオンライン・マスコラボレーションの今

 過去数回の連載において、エジプトでの民主革命の前後、ニュージーランド地震への対応等の場面で、具体的にどのようにソーシャルメディアが利用されているか、というテーマについてレポートをしてきました。

 『「エジプト革命」でソーシャルメディアが果たした役割とは?
(2011/2/16)
「エジプト 2.0」~エジプトの新しい民主社会構築のために、どうソーシャルメディアが使われているのか?
(2011/2/22)
ニュージーランド地震にみる、災害時にライフラインとなるソーシャルメディア活用法とは
(2011/3/2)

 遠い国々でリアルタイムに次々と起きる現象を目の当たりにして、その全体像、また背景となっている価値観の変化を理解しようとする時、 ドキュメンタリー映画、『US Now(アス ナウ)』 のことを思い出します。 

オンライン・マスコラボレーションの今を語る英ドキュメンタリー映画『US Now』('08)とは

US Nowポスター

 2008年に独立したプロジェクトとして英国で製作されたこの『US Now』は、インターネット、ソーシャルメディアツールにより可能になったオンライン・マスコラボレーション(多数の人による協業)が拡がることで、私たちの生活、文化、政治や経済のあり方が大きく変わりつつある様子を豊富な例を交え、描いたドキュメンタリー映画です。

 製作から2年以上経っているにも関わらず、全く色褪せることない説得力を持って、今おきている事象の理解を深めるヒントを提供してくれます。以前に有志の仲間数名とボランティアで字幕翻訳をし、2010年10月に上映会を実施したこともあり、今回改めてその日本語字幕付き動画(60分)と、中で描かれている事例のいくつかをご紹介したいと思います。

 『US Now』の中では、インターネットを利用した様々な分野でのマスコラボレーションが起きている様子を詳細に描き、大きなテーマとして、「政府の役割は今再定義する必要があるのではないか?」と、この映画は問いかけています。

 ドン・タプスコット氏(『ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』共著者)、クレイ・シャーキー氏(『みんな集まれ!ネットワークが世界を動かす』著者)らのソーシャルメディアの専門家、また現労働党党首のエド・ミリバンド氏も登場し、分かりやすい言葉で、以下のような様々な事象・現象の意味を解説しています。

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