経済の死角

告発レポート
どこまで被災者をバカにするのか!
東電が補償書類に入れた「恫喝文句」

2011年10月07日(金) フライデー
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川俣町で行われた個別相談会に参加した村井さん(下)。およそ2時間にわたり東電相談員に説明を求め続けたg〔PHOTO〕濱﨑慎治(以下同)

 156ページもある「補償金請求案内書」に音を上げる被災者たち。しかも「合意書」の中には、一度補償金を受け取ったら文句は言えない旨の文言がこっそり記されていた!

「こんな書類、全然、書き方が分かんねぇ! 東電の頭のいいヤツが集まって作って、頭の悪いヤツがカネを請求しないように、うまく作ってんだべ」

 福島県南相馬市の鹿島中学校体育館。福島第一原発事故の被災者に対する金銭補償の個別相談会に参加した鈴木芳雄さん(63)は、怒りを爆発させた。それもそのはずだ。東京電力が作成、配布した『補償金ご請求のご案内』は、A4判で156ページもある分厚い冊子。提出を求められる『補償金ご請求書類』の冊子も別にあって、こちらは60ページ。専門用語も多く、難解極まりない代物なのだ。鈴木さんの怒りは収まらない。

「俺は警戒区域(20km圏内)に住んでたんだけど、避難所を転々として8月20日から仮設住宅に住んでいる。で、学校に通う孫のために自転車を買ってやった。説明会で、『自転車代は請求対象になるのか』と聞いたら、『〈その他の請求明細〉の欄に書いてください』と言うから、『それでカネは戻ってくんのか』って聞いたら、『分かりません』だ。何を言っても、『すみません』『申し訳ございません』ばっかりで、会話にならねぇ! どうせ、東電はカネ出す気なんてないんだべ!」

 今回、補償対象となるのは、避難対象区域に住んでいた人たちだ。冊子は約50万人に配布された。補償金の支払い対象となるのは以下の8項目となる。

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