中国
毎年200万人が大学を出てもフリーターになる「中国の就活事情」
10%成長でも就職は超氷河期が続く
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 中国に「就活」の季節がやってきた。公的機関や一部国有企業を除けば、中国には日本のような終身雇用の習慣がない。中国人の大半が、「いつかは自分で会社を興して社長になってやる!」という誇大妄想的な(?)大志を抱いていて、サラリーマン生活は、単なるその準備期間だと捉えている。

 このため、他に自分のキャリアアップに役立つか、給料が高い会社を見つけると、すぐに在職中の会社にオサラバする。「愛社精神」という日本語は、中国語には訳出不能である。

 こうしたお国柄のため、中国では一年中、「就活」が行われているのだが、それでも旧正月明けのこの時節は、「就活組」の姿が、街に溢れ出る。

中国で人材を捜す日本企業

 中国でこの時期に就活するのは、主に2種類の人々だ。第一は、7月に卒業予定の大学生である。

 日本の場合、リクルート社の調査によれば、3月に卒業予定で昨年、就活を行った学生は、約46万人という。こちら中国では、同様の大学生が600万人! を超える。これだけの数の大学生が、この時期、必死になって就活を行っているのである。

 ところが、いくら世界最大のマーケットとはいえ、600万人もの「崗位」(働き口)は、おいそれとは見つからない。さすがにリクルート社は、中国では日本でのような調査は行っていないそうだが(調査費用だけで大変だ!)、いくつかの北京の大学関係者の話によれば、就職先を得る大学生は、せいぜい6割~7割で、かつ志望通りの就職先を得る学生は、2~3割に過ぎないという。

 ということは、約200万人もの卒業生が、「大学は出たけれどフリーター」という生活を余儀なくされるということだ。毎年10%の経済成長を続けても、中国の就職市場は恒常的に、「超超超氷河期」なのだ。