不正・事件・犯罪 裏社会
ギャンブルにはまって84億円を使い放題!「前代未聞のバカボン」
大王製紙・井川意高前会長を喰った
「反社」に捜査の手は延びるのか

ラスベガスやマカオでは「勝って1億、負けて1億」。 〔PHOTO〕gettyimages

 前代未聞の放蕩に対する調査が、急ピッチで進められている。

 「エリエール」のブランドで知られる国内第3位の製紙メーカー・大王製紙が、井川意高元会長(47)による約84億円の「子会社からの無担保借入」を理由に、事実上の解任を発表したのは、9月16日だった。

 使途は明かされていないが、ギャンブルに注ぎ込んだのは間違いなく、大王製紙は、9月21日、奥平哲彦弁護士を委員長とする「特別調査委員会」を発足させ、事実関係と原因を調査、10月下旬をメドに発表することになっている。

 たかがギャンブルにどうすれば84億円も突っ込めるのか。そう考えるは素人で、1枚のチップが1000ドル(約8万円)もするラスベガスやマカオのカジノVIPルームで、井川氏のように1000枚、2000枚と賭ける遊び方だと、「買って1億、負けて1億」の世界である。累計で84億円をスッても、おかしくはないという。

政界や高級官僚、財界に広がる人脈

 だが、普通はやらない。どんなに熱くなっても、どこかで歯止めがかかる。人の資力には限りがある。84億円はいかに大王製紙3代目でも返せる金額ではなく、しかも「特別調査委員会」によって、貸し出しの犯罪性が明らかになれば、会社は損害金額を確定させたうえで、井川氏を刑事告発することになる。

 井川氏は、現役で東大法学部に入った俊英で、浅尾慶一郎、後藤田正純、平井卓也といった国会議員、東大閥を中心とする「霞が関」の高級官僚や財界の二世たち経済人に人脈を築き、会社では「仕事熱心な理論派」として知られていた。

 その「昼の顔」の裏にあったのが、「ギャンブル好きの遊び人」という「夜の顔」である。

 なにしろ夫人とは別居状態にあり、夜はひとりで酒を飲み歩く日々。そこに付け込む一群の"ヤカラ"が、井川氏をギャンブルにハメ込んだ。

 経緯を知る芸能プロダクション代表が、井川氏タイプの"料理法"を語る。

「引っかけるのは簡単です。酒と女とギャンブルです。場合によっては、クスリをあてがうこともある。カネはあっても使い方が分からず、孤独な経営者は多い。会社では気を張っているからストレスがたまる。といって、部下にも銀行にも同業者にも弱みを見せられない。そんな孤独に付け込むんです」

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら