田原総一朗×野口修司「ジュリアン・アサンジが狙っていた中国、そして日本」
「誰も知らないアサンジの素顔、ウィキリークスの裏側」第4回

第3回はこちらをご覧ください。

ガーディアン記者が書いた内幕もぜひお読みください。『ウィキリークス
       アサンジの戦争』

著者:デヴィット・リー&ルークハーディング
訳:月沢 李歌子 島田楓子
講談社
定価1,890円(税込)
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田原: ウィキリークスの情報公開に、ニューヨーク・タイムズとか、あるいはガーディアンとか、ル・モンドなど、いろんな国の報道機関が協力したわけですね。

野口: いや、全面協力ではないです。

田原: どういうことですか?

野口: 彼らは、ジャーナリストですから、裏取りなどフィルターをかけたのです。ウィキリークスから公開する前に相談があるわけですが、それを全部見て、これは自分たちの紙面で出す、これは出さないと自分たちの意思で決めてました。

田原: ウィキリークスは、ガーディアンやニューヨーク・タイムズへ情報を持って行くのに、なぜ、日本の新聞には持って来ないんですか? 

野口: 日本の存在はやはり小さいって、僕は感じましたね。

次のターゲットは中国だった

田原: 知らないのかな? 日本なんて国を。

野口: いや、知ってはいます。アサンジにロンドンで会った時には、日本へ行きたいと言ってました。講演をやるんだったら、俺がアレンジするよって言ったら、「そうかそうか、行くよ」って言ってました。それが、最後の会話になったんですけども。日本に興味はあります。ただ、日本は存在として、あんまり大きくはないんです。

田原: ということは、ウィキリークスは日本の内部告発なんて、あまり当てにしてないと。

野口: 日本からでも内部告発が来ればやりますよ。また事実、彼らが入手した公電のなかには日本がらみのものもある。世界を変える中に日本も入ってますから、やるでしょう。でも、彼らが一番やりたいのは、アメリカ。その次がやっぱり中国ですね。

田原: 中国ですか。

野口: はい。中国については、やり方を変えてトライしたいと言ってました。

田原: まだ、中国はやってないんですか?

野口: いや、やろうとしてるんだけど、情報が来てないみたいですね。

田原: 中国って、どうですかね? 内部告発が来ますかね?

野口: いや、難しいと思います、それは。アサンジは、「とにかく、いまのやり方では中国はできない」って言ってましたね。

田原: なぜできない? 

野口: やり方を変えるんだと。

田原: 内部告発者がいない?

野口: そうですね。いまのところは中国の情報はないようです。

田原: でも、中国は、アメリカに次ぐというか、アメリカに近い国ですからね。もちろん、世界制覇を狙ってるわけだから、これはやっぱり、関心がありますよね、とっても。

野口: そうですね。だから、彼と彼の仲間の中には、絶対中国っていうのがありますよね。だって、彼らの理念は、「世界を変える」ってことですから。

田原: そうね。

野口: 情報を出して。情報提供者からもらって、内部告発者からもらって、それで世界を変える。これですから。当然、対象はアメリカだけじゃなくて中国もありますし、日本もあります。

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