田原総一朗のニッポン大改革

猪瀬直樹氏×田原総一郎 第2回 
「アメリカ兵に守られたディズニーランド」としての日本は崩壊した

「言葉の力」ついて考える

2011年10月03日(月) 田原総一朗
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vol.1はこちらをご覧ください。

田原: 実は、みんなが思っている猪瀬さんへの疑問がある。僕はないのよ。敢えてその疑問ぶつけると、猪瀬さん作家なんだよね、作家っていうのは間違ってもね副知事やらないんだよ、損だから。知事なんかやる人もだいたい作家として命が終わった人よ、いまの東京知事もね。タレントだって政治家になるときは命終わった人なの。だけどこの人は作家と副知事という、およそ交わらないものを交わってる。なんで?

猪瀬: だから、今度このプロジェクトを作ったんだよね、『言葉の力』(中公新書)。プレゼンテーションの技術がなければ役人の説明・・・、東電とか原子力保安院の説明ってどうしようもないでしょ。プレゼンテーションの技術を作ろうと。

 で、今回の新入職員、1千人くらいいるんだけど全員言語力の研修義務づけた。いま東京の小中学校でモデル校作って、70校くらいかな、言語力教育といろいろやるのね。結局自分の言葉で説明できなきゃダメなんです。、それにはファクト、事実をきちんとエビデンス、根拠を上げて説明すると。日本人は「サッカー好き?」、「ん、ビミョー」とか「フツー」とかさ、そういう会話で転がってっちゃう。それを根拠を持って示していくと必ず事実は共有していくわけですよ。

 原子力発電もいいか悪いかでぶつかり合うとキリがないわけだけど、ここまではこうだよねと確認していくと確定していく部分はある。まあ、原子力発電の場合難しいところがあるけど、少なくとも当面の電力をどういうふうに解決するかとか、確定していけるところは確定していくっていうのは事実を出していくっていうことですよね。

コミュニケーションはサッカーだ

田原: そこを今日聞きたいから、この本(『言葉の力』)をわざわざ持ってきたの。かつて出井(伸之)さんというソニーの会長がいた。彼に経営ってなんだって聞いたらね、一つがサイエンスだと、技術者は全部サイエンスだと。ただ経営者はサイエンスとアート、これを組み合わせるんだと。つまり役人はサイエンスなんだね、技術っていうのは。だから技術と技術を組み合わせる言葉がいるんだね。ここをもう少し説明して。

猪瀬: 難しいけどね。

田原: すごく難しい話。

猪瀬: 基本的な説明の技法ってあるわけですね。例えばわれわれがものを書くときに、こういう人はこういうことを言って、こういう人はこういうことを言った、ということをきちっと正確に説明していきますね。

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