"美しすぎる前首相"逮捕でウクライナに大金が舞い込む!?

ノーバヤ・ガゼータ(ロシア)より UKRAINE

2011年10月15日(土)
ユリヤ・ティモシェンコ前首相〔PHOTO〕gettyimages

 8月に公判妨害容疑で逮捕されたユリヤ・ティモシェンコ前首相。その裏には、欧州の資金流入を目論む大統領の思惑が・・・。

 ティモシェンコ前首相が取調室に幽閉されてから1ヵ月以上が経つ。ウクライナでは国会議員だけでなく、一般のサラリーマンや政治通のスポーツ選手までが彼女の保釈を訴えている。ポーランドのワレサ元大統領、南アのツツ大主教、ダライ・ラマといったノーベル平和賞受賞者の面々も声明を発表し、米国の上院議員や欧州の大物政治家、人権団体もそこに名を連ねた。それでも、要請が聞き入れられることはなかった。

 前首相は、在任中に職権を超えて不利な条件でロシアの天然ガスを輸入する契約に署名したとして起訴された。ヤヌコビッチ大統領にとって彼女は「目障りな造反者」であり、巨額のガスマネーにかかわる重要な問題でもある。

 ヤヌコビッチの描くシナリオはこうだ。ティモシェンコの有罪を「立証」し、ロシアとの不利な契約を破棄する。さらに国営ガス企業を解体し、株式公開のガス採掘組織を立ち上げる。ガス生産にいたるには1200億~1500億ドル(約9兆~12兆円)を要すため、欧州各国から多額の資金がウクライナに流入することになる---。

ノーバヤ・ガゼータ(ロシア)より

 これに向けた第一歩はもう始まっている。英蘭石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルは、ウクライナのシェールガス採掘に8億ドルの投資を決めた。これにより国内の天然ガスは、年間100億m3の増産が見込める。現状の200億m3と合わせれば、ウクライナは事実上、ロシア産ガスへの依存から脱却できる。

 2008~09年にかけて、真冬の欧州を人質にとったウクライナ・ロシアガス戦争。EUとて、その再然は避けたいはずだ。ウクライナはそれを見越して、投資を呼びかけている。そして欧州諸国がいま一度、帝国主義を振りかざすロシアを威嚇してくれることを望んでいるのだ。

 

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