雑誌
特別対談
河野太郎(自民党前幹事長代理)×山本太郎(俳優)
「原発に買われた政界と芸能界」

カメラにファイティングポーズを取る河野氏(左)と山本氏(右)。いつか二人が共闘する日が来るのだろうか〔PHOTO〕吉田暁史

 3・11以降、原子力行政と東京電力のウソを告発し、干された政治家と俳優が初めて顔を合わせ、フクシマの罪と罰、日本の未来について語り尽くした

山本 恥ずかしながら、僕は原発問題について〝3・11デビュー〟なのですが、フクシマの事故以降、河野さんのことは気になっていました。ずっと原発推進でやってきた自民党の中で、一貫して「脱原発」を訴えていたのは河野さんぐらいですよね。

河野 山本さんは、本来は政治家がやらなければならないこと、訴えなければいけないことを職をなげうってまでしている。東電批判は長らく政界でもタブーとされてきましたが、東電が巨大スポンサーとして君臨する芸能界でも、アンタッチャブルな存在とされてきましたよね。

9月19日に明治公園で行われた「さようなら原発5万人集会」では、「子どもを守ろう」と呼びかけた

山本 あの時、民主党政権にできることは少ないと強い危機感を覚えたからこそ、自分が声を上げるしかなかったんです。事務所に迷惑を掛けたくないから、5月に事務所を辞めましたが、案の定、その後は仕事を干されて、収入は10分の1に減りました。フリーになると、やっぱり買い叩かれてしまいますね。東電にその分の損害を請求しようかな(笑)。

河野 それは所得補償の対象になるかも知れませんね(笑)。

 自民党前幹事長代理の河野太郎氏(48)と俳優の山本太郎氏(36)には、名前以外にも共通点がある。政界と芸能界という原発とズブズブの環境にありながら、損得感情を超えて脱原発を訴えていることだ。同じ志を持つ「二人の太郎」が、脱原発への道を模索すべく、初めて対談のテーブルに着いた。